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「失敗を許せない人へ」

昔の中国などでは、
戦争に負けても敵に降ることは許されず、
「もし降参して帰ってきたら、その人の一族が皆殺しにされる」
というような風習がずいぶんあったようです。

しかし、古代ローマでは、逆に、
「負けても、いったん呼び戻して〝リハビリ〟をさせ、
何年かしたら、もう一度、将軍として出す」
という方法を取っていました。
これが古代ローマの強さの秘密です。

負けても負けても、経験を積んで、
また生き返ることができるわけです。
これは、政治システムのなかに罪の許しの原理が
入っているケースだと思います。

また、仕事においても、信賞必罰(賞罰を厳格にすること)
ということはありますけれども、一定の範囲で、
許す力が戦力になるということも知らなければいけません。
一度も間違いを犯さずに定年を迎えられる人は数少ないのです。
むしろ、そういう人というのは、まったく仕事を
しなかった人である場合が多いのです。
仕事をしない人には失敗もありません。しかし、
積極果敢に仕事をする人は、失敗の数も多くなります。

もちろん、失敗した人をそのまま放置することは、
全体の士気にかかわるので許されないでしょうから、
信賞必罰で臨むべきだとは思います。ただ、
失敗も一つの魂の糧であるので、
「一定の期間をおいて、またチャンスを与える」
という考え方が大事だと思うのです。

罪の許しが仕事の原理に加わってくると、
「失敗も一つの経験である」という見方が出てきます。
これは、自分にとっても、ありがたい見方ですが、
他の人に対しても、そういう見方、扱いをしたほうが、
戦力は増えることが多いのです。

「大悟の法」より