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「人間関係のしがらみを断つためには」

人間関係のしがらみというものもあります。これは
どうしても生じてきます。いろいろな付き合いのなかから、
会社や家庭でしがらみができてきます。

ある人が新たに加わることで、人生の幸・不幸が
分かれることもあります。したがって、「人間関係のしがらみを、どのようにして断つか」という問題があります。
ただ、親しい人であればあるほど、人間関係を素晴らしいものに
していく努力が大事なのです。
 
つまり、単に生理的な好ききらいだけで他の人を見るのではなく、
「もっと素晴らしい人間関係がつくれるのではないか」ということを、
いつも考えなければなりません。
たとえば、嫁と姑の関係であっても、相手のよいところを見つけて、
お互いにほめるようであれば、問題は決して起きないのです。
嫁は、姑のよいところを見いだしたならば、どんどんほめ、
姑のほうも、嫁によいところがあれば、ほめておけばよいのです。
そうすれば、お互いに愛し合い、尊敬し合える関係となっていきます。
 
そうではなく、お互いに「相手が自分を害するのではないか」
と考えはじめると、この逆の関係になります。
「嫁が来たので、息子がおかしくなった。悪い嫁をもらった」
などと姑が言いはじめると、それを嫁のほうも敏感に察知して、
相手をいやがり、敬遠しはじめるのです。ところが、
「よい嫁が来た」と言ってもらえれば、嫁はうれしく思い、
姑に親しみを感じるでしょう。
 
結局、「立ち向かう人の心は鏡なり」という言葉が、
ここでも生きてきます。人間関係のしがらみを断つためには、
「自分の心の鏡に映った相手の姿は、結局、自分の姿にほかならない」
と考えればよいのです。
 
このように、人間関係の問題を解決するには、
「まず自分から相手に与える」
「相手によい評価を与え、相手をほめてあげ、相手のよいところを伸ばしてあげる」という気持ちを持つことが大切です。
そうすれば、相手からも与え返される場合があるでしょう。
 
結局、人間関係のしがらみを断つためには、圧倒的
善念でもって解決していくことが必要なのです。

不動心(210~213ページ)より