殺処分免れた救助犬「夢之丞」、ネパールへ出動 人に捨てられた命が人のため駆け回る 4月30日(木)7時0分配信

殺処分寸前の捨て犬から災害救助犬になった「夢 之丞(ゆめのすけ)」。 広島土砂災害でも活躍し、現在は地震で大きな被 害を受けたネパールで活動中です。 殺処分される予定だった日、処分数が多くて後に 回されたことで助かった夢之丞。 人によって捨てられた命が、災害に苦しむ人たち の命を救うべく活動しています。

■現在カトマンズに派遣中

夢之丞は、紛争地や被災地で人道支援をしている NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(広島県神石 高原町、PWJ)の災害救助犬です。現在、ネパー ルで起きた地震の被災者救援と支援のため、PWJ の緊急支援チーム6人と、仲間の災害救助犬ハル クとともに、首都カトマンズで活動中です。チー ムは倒壊した建物の周辺などで捜索活動を始め、 水や食料などの支援物資の調達にもあたっている そうです。

■救助犬向きとは言えなかった

2010年11月、夢之丞は広島県動物愛護センター にいました。殺処分される順番の日でしたが、処 分数が多くて後に回されました。そんなとき、救 助犬候補を探しに愛護センターを訪れていたPWJ のスタッフが夢之丞を見つけ、引き取ったので す。

「人によって捨てられた犬が人の命を救う」とい う目標の下、専門のドッグトレーナーが捜索や救 助の訓練をしてきました。生後4カ月だった夢之 丞は人への警戒感が強く、救助犬向きとは言えな かったといいます。 まずは人に慣れさせ、「待て」「座れ」などの基 本動作を覚えさせました。 人の指示に従う訓練や、がれきの中を歩く練習な どを繰り返したそうです。

■広島土砂災害でも活躍

災害救助犬の役割は、地震などの災害時にいち早 く現場に駆けつけ、がれきや土砂の中から一人で も多くの命を見つけ出すこと。初めての出動は、 昨年8月の広島土砂災害の現場でした。 仲間のハルクとともに土砂が流れ込んだ民家を捜 索し、行方不明になっていた遺体を発見しまし た。

人を捜すのに必要な好奇心が持続せず、臆病だっ たという夢之丞。広島に続いて昨年末には台風被 害を受けたフィリピンへ派遣されていて、今回の ネパールで3度目の出動となります。

PWJの広報担当・大成絢子さんは「ネパールでも 犬とスタッフの安全を第一に考えながら、一人で も多くの命を救えれば」と話しています。

Yahoo!ニュース(withnews 4月30日(木)7時0分配 信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000001-withnews-int