
最近、銀座に出かけることが多くなりましたが 、街から聞こえてくるのは中国語ということが 珍しくなくなりました。
円安を背景に外国人観 光客が増えているのを実感します。
円安で観光客が増えるのは良いことですが、日 本人が海外に行くと逆に物価の上昇を痛感する ことになります。
円安がこれからどこまで続く のかは予想できませんが、これまでのマクロ環 境が急激に変わった気配はありません。
最悪の 事態として、さらにもう一段の円安も覚悟して おくべきでしょう。
それに加えて、アジアの新興国では急激な賃金 の上昇が始まっています(図表は日本経済新聞 電子版から)。
インドネシア、ベトナム、カン ボジアでは2010年と比較した最低賃金の伸びが 2倍以上になっています。
それ以外の国でも日 本とは比較にならない賃金上昇が起こっていま す。
賃金の上昇は生産コストを上昇させることにな りますから、労働集約型の製造業の価格競争力 を弱めることになります。
その一方で、国民の 購買力が高まることになり、消費を拡大する効 果もあります。
日本でも賃上げが話題になっていますが、その スケールはアジア新興国とは随分異なります。
少なくとも言えることは、アジアの人たちが相 対的に豊かになっていき、日本人が今まで感じ ていたような「アジアは安い」という感覚が、 あと数年すると消失している可能性が高いとい うことです。
日本人が円安に対抗するには、資産を外貨で保 有するという方法がありますが、アジアの賃金 上昇にはどう対応したら良いでしょうか?
その1つの方法が、アジアの不動産投資だと思 います。
賃金が上昇すれば、支払うことのでき る家賃も高くなります。
その結果よりグレード の高いコンドミニアムに対するニーズが高まり 、価格も上昇する効果があると考えられるから です。
新興国の高級コンドミニアムは、外国人駐在員 がメインの賃貸対象でしたが、国によっては現 地の富裕層が借りたり投資するケースが増えて います。
今後、現地の人たちの比率が高まってくれば、 賃貸マーケットがより厚みを増して、不動産投 資にもポジティブな影響があると考えられるの です。
一方で新興国の不動産はエリアによっては供給 過剰になっているところも出てきています。
エ リアや個別物件の吟味が重要なのは、以前から 申し上げてきたとおりです。
いずれにしても、円安、アジアの賃上げによっ て、日本人は気が付かないうちに相対的に「ど んどん貧乏になっている」のです。
元本保証さ れた円資産を持って安心し、数年後に「こんな はずではなかった」と後悔することの無いよう に、今からアクションを起こしていくべきだと 思います。