小渕優子・前経済産業相(40)(衆院群馬5 区)の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事 件で、2団体の政治資金収支報告書に記載されて いない支援者向けの「観劇会」の収支額が、20 12年分までの4年間で約1億円に上ることがわ かった。

東京地検特捜部は同法違反の疑いで、収支報告 書を作成した元秘書の折田謙一郎・前群馬県中之 条町長(66)らの調べを進めている。

小渕氏の10月20日の記者会見によると、観 劇会は「小渕優子後援会」と「自民党群馬県ふる さと振興支部」の2団体が、女性の支援者向けに 毎年2回、東京・明治座で開催。参加した支援者 は1回当たり1000人前後に上り、入場料・バ ス代などとして1人につき1万2000円の会費 を集めたと説明している。小渕氏の説明通りだ と、毎年2400万円前後の会費収入があったこ とになる。

特捜部は同月30~31日、折田前町長の自宅 と、群馬県高崎市にある後援会事務所などを捜 索。関係者によると、銀行口座への照会などか ら、両団体には小渕氏のほぼ説明通りの会費収入 があり、明治座への支払いも毎年約1700万円 ずつあったことを確認したという。

だが、規正法の公訴時効(5年)の範囲内で は、支援者からの会費収入は、後援会の10、1 1年分の収支報告書に計約742万円を記載した だけ。明治座への支払いについても、09~11 年分の収支報告書に計約5080万円の支出を記 載。両団体の収支報告書には、09年分の収入と 12年分の収入と支出について記載がなかった。

観劇会に伴う収支の合計額は収支報告書上は4 年間で計約5800万円となっているが、4年間 の収支の不足分を合わせると、両団体の収支報告 書に約1億円の不記載が生じる疑いが出てきた。

2014年11月07日 07時30分Copyright © The Yomiuri Shimbun