


うちわにタオル、爪切りから靴べらま で――。30日の衆院予算委員会で野党議 員が、自民党の選挙担当の幹部が、自分 の選挙区内でさまざまな物品を配ってい ると主張した。
選挙区内での「うちわ」 の配布をめぐっては、公職選挙法違反の 疑いを指摘された松島みどり氏が法相を 辞任している。
指摘されたのは、自民党選挙対策委員 会副委員長の山口泰明衆院議員。維新の 党の木下智彦衆院議員が同日、悪質な事 例として実物を示そうとしたが、「具体 的な(議員の)名が書かれていれば、個 人への誹謗(ひぼう)中傷になりかねな い」(大島理森委員長)と認められず、 物品が入った袋を示しながら質疑を行っ た。
木下氏は「選対の役職にある方がこう いうことをしているのは、どういうこと か」と主張した。
木下氏は物品を山口氏の選挙区の埼玉 10区の有権者から入手したと主張す る。
うちわには山口氏の写真や事務所の 連絡先のほか、「節電うちわ」との説明 書きも。
タオルには「山口泰明後援会」 と書かれ、爪切りや靴べらにも後援会の 名称が記されていた。 山口氏が代表の資金管理団体や自民党 支部の政治資金収支報告書には「節電う ちわ作成代 175万円」(2011 年)、「タオル代 81万9千円」(1 2年)などの記載がある。
山口氏側が選 挙区内の有権者に無償で配っていたのな ら、公選法が禁じる「寄付」に当たるお それもある。
山口氏の事務所は30日 夜、朝日新聞の取材に「事実関係を調査 します」と回答した。(古城博隆、大西 史晃) ■