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盲導犬オスカーけがで風評 何されて も吠えないは誤り

さいたま市の全盲男性(61)の盲導犬 「オスカー」がけがをした事件から、1カ月 余り。
刺されたような傷が見つかる前に鳴き 声が聞こえなかったため、思わぬ風評が広 がった。関係者も困惑する。

〈「何をされ てもほえないように訓練されている」という 誤った記述が多く見かけられますが、こう いった訓練は一切行っていません〉 八つの 盲導犬団体などからなるNPO法人「全国盲 導犬施設連合会」は今月初旬、こんな声明を 出した。事件後、「痛くてもほえない訓練を しているなんて、かわいそう」などと、動物 虐待を思わせるような意見が寄せられたため だ。

連合会に加盟する日本盲導犬協会の理 事、吉川明さん(62)は「無駄にほえない よう訓練はする。
しかし痛みを我慢させるよ うな訓練は一切していない」。
オスカーを 育てたアイメイト協会職員の塩屋未来さん (35)は、鳴かなかった理由について 「とっさのことで驚いて声も出なかったのか もしれない」と推測する。協会には応援や激 励の声も届いており、事件を機に「盲導犬や 視覚障害者への支援や理解の輪が、社会に広 がれば」と期待する。 約40年間盲導犬育 成に携わってきた同協会訓練学校担当理事の 多和田悟(たわださとる)さん(61)も 「盲導犬の実態をより多くの人にわかって頂 きたい。そのためにもどんな訓練をしている か、一度近くの盲導犬施設を見にきてほし い」と訴える。
一方、事件が報じられた8 月下旬から、埼玉県警武南署には連日のよう に「早く捕まえて」という電話がかかり続 け、9月上旬で100件を超えた。
京 都府の親子からは「盲導犬の治療費にあて て」と、現金書留で2万円が届いた。三重県 の男性からも数千円分の商品券カードが。
今 後、署がオスカーのパートナーの男性に渡す 予定だ。
男性は「オスカーの傷は順調に回復 している。
盲導犬への理解を深めてもらうた めの活動に寄付したい」と話している。
「犯人逮捕のための懸賞金として使ってほし い」 川口市で造園会社を営む金子和平さん (67)は4日、署を訪れ、犬好きの従業員 4人と工面した、現金100万円を持参し た。

「意向を尊重できるよ う、過去の例などをお教えしたい」としてい る。