ント特典
sssp://img.2ch.sc/ico/anime_kuma01.gif 中国の食品汚染
スズメが死んで騒動
再び世界を唖然とさせた中国の食品汚染問 題。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授・富 坂聰氏が指摘する。
上海福喜食品が期限切れの肉を混入したチ キンナゲットを出荷し、外資系ファースト フードチェーンを巻き込んだ騒ぎと なったのは7月のことだ。きっかけは上海 の衛星テレビ「東方衛視」の潜入取材だっ た。
同じ7月、中国ではもう一つの大きな食品 問題がネットを中心に盛り上がった。
らの問題の入り口となったのは、 マスメディアではなく、中国版ツイッター と呼ばれる微博であった。
健康専門紙の記者が語る。
「湖北省のユーザーが発した一報が大きな 議論を巻き起こしたのです。その内容とい うのは
散乱し、それに群がったスズメが大量死し た。
べ過ぎで死んだとの見解を示した』
いうものでした。大量のスズメが一斉に食 べ過ぎで死ぬなんてことがあるはずかあり ません。ですから当然この説明に 対して、納得できない人々が一斉に不満の 書き込みを投じることとなり、問題は一気 に大きな騒ぎになっていったのです。 食品問題では多くの中国人が被害者意識を 持ち神経質になっていますからね。火に油 を注いだということでしょう」
事件は6月27日、宜昌市の明珠埠頭で起き たという。一隻の貨物船から大量のコメが こぼれ、地面に散乱した。それに 20羽前後のスズメが群がり、ほとんど死 んでしまったというのだ。
ぎ……」
明として 流されたものであった。
騒ぎが全国的な広がりを見せたことで新華 社もこの問題を取り上げた。7月3日の記 事によれば、地元・宜昌市の政府が 死亡したスズメを検査し、その結果として 体内からカルポフランという農薬(殺虫 剤)が検出されたことを公表し、同時に 「食べ過ぎで死んだと答えた政府関係者に ついては不明」
食品衛生部門もこの問題を重く受け止めた のだろう。7月2日には食品薬品検験検測 センターがさらに詳しく現場に散乱した コメとその産地の土壌を検査している。

sssp://img.2ch.sc/ico/anime_kuma01.gif その結果を踏まえて行った発表では、当 然、「スズメは食べ過ぎで死んだのではな い」ことが明らかとなったのだが、それに 加えて「すでに産地の農地は封鎖され、そ の一帯で生産されたコメが市場に出回るこ とはない」ことも付け加えられた。
それにしても不思議なのは、スズメを一瞬 にして死に追いやってしまうほどの強烈な 汚染がある現実と、それとコントラストを 描くような当局の過剰ともいえる迅速な対 応である。
もちろん食の安全問題は中国でももう10 年以上も重要なテーマであり続けているの だから、当局が敏感になるのは当然 だろう。だが、その力の入れ具合に反して 同じ問題がずっと続くのも、中国における 食の問題の大きな特徴なのである。
事実、コメに関しては2013年春に広東省 が業者に対して行った抜き打ち検査で、全 18サンプルのうち8件が国の基準を 上回るカドミウムを含んでいたことが明ら かにされたばかりだ。
当時、私は香港にいたのだが大陸との間を 荷物を担いで往復する
密輸業者――といってもアルバイトの 老人や主婦たちなのだが――の荷物の中身 が粉ミルクから米に変わったという噂が流 れ、香港の人々の買うコメがスーパー から無くなってしまうのではないかと心配 する声まで聞かれたのを覚えている。
ただ、カドミウム汚染のコメという意味で は、この時点でもはや中国の消費者には新 しい問題ではなかった。
というのもすでに2011年2月、中国の週刊 誌『新世紀』が〈カドミウム汚染米の殺 意〉というタイトルで大キャンペーンを はって 社会問題としていたからだ。
つまり、少なくとも2011年から今日ま で、当局がどれほど厳しく取り締まっても 実態は何も変わらなかったということなの だ。 この点が、一度大騒ぎすると社会の価値観 が大きく変わる日本社会との違いだろう。
http://www.news-postseven.com/archives/20140803_269556.html
sssp://img.2ch.sc/ico/anime_kuma01.gif 中国の食品汚染
スズメが死んで騒動
再び世界を唖然とさせた中国の食品汚染問 題。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授・富 坂聰氏が指摘する。
上海福喜食品が期限切れの肉を混入したチ キンナゲットを出荷し、外資系ファースト フードチェーンを巻き込んだ騒ぎと なったのは7月のことだ。きっかけは上海 の衛星テレビ「東方衛視」の潜入取材だっ た。
同じ7月、中国ではもう一つの大きな食品 問題がネットを中心に盛り上がった。
らの問題の入り口となったのは、 マスメディアではなく、中国版ツイッター と呼ばれる微博であった。
健康専門紙の記者が語る。
「湖北省のユーザーが発した一報が大きな 議論を巻き起こしたのです。その内容とい うのは
散乱し、それに群がったスズメが大量死し た。
べ過ぎで死んだとの見解を示した』
いうものでした。大量のスズメが一斉に食 べ過ぎで死ぬなんてことがあるはずかあり ません。ですから当然この説明に 対して、納得できない人々が一斉に不満の 書き込みを投じることとなり、問題は一気 に大きな騒ぎになっていったのです。 食品問題では多くの中国人が被害者意識を 持ち神経質になっていますからね。火に油 を注いだということでしょう」
事件は6月27日、宜昌市の明珠埠頭で起き たという。一隻の貨物船から大量のコメが こぼれ、地面に散乱した。それに 20羽前後のスズメが群がり、ほとんど死 んでしまったというのだ。
ぎ……」
明として 流されたものであった。
騒ぎが全国的な広がりを見せたことで新華 社もこの問題を取り上げた。7月3日の記 事によれば、地元・宜昌市の政府が 死亡したスズメを検査し、その結果として 体内からカルポフランという農薬(殺虫 剤)が検出されたことを公表し、同時に 「食べ過ぎで死んだと答えた政府関係者に ついては不明」
食品衛生部門もこの問題を重く受け止めた のだろう。7月2日には食品薬品検験検測 センターがさらに詳しく現場に散乱した コメとその産地の土壌を検査している。

sssp://img.2ch.sc/ico/anime_kuma01.gif その結果を踏まえて行った発表では、当 然、「スズメは食べ過ぎで死んだのではな い」ことが明らかとなったのだが、それに 加えて「すでに産地の農地は封鎖され、そ の一帯で生産されたコメが市場に出回るこ とはない」ことも付け加えられた。
それにしても不思議なのは、スズメを一瞬 にして死に追いやってしまうほどの強烈な 汚染がある現実と、それとコントラストを 描くような当局の過剰ともいえる迅速な対 応である。
もちろん食の安全問題は中国でももう10 年以上も重要なテーマであり続けているの だから、当局が敏感になるのは当然 だろう。だが、その力の入れ具合に反して 同じ問題がずっと続くのも、中国における 食の問題の大きな特徴なのである。
事実、コメに関しては2013年春に広東省 が業者に対して行った抜き打ち検査で、全 18サンプルのうち8件が国の基準を 上回るカドミウムを含んでいたことが明ら かにされたばかりだ。
当時、私は香港にいたのだが大陸との間を 荷物を担いで往復する
密輸業者――といってもアルバイトの 老人や主婦たちなのだが――の荷物の中身 が粉ミルクから米に変わったという噂が流 れ、香港の人々の買うコメがスーパー から無くなってしまうのではないかと心配 する声まで聞かれたのを覚えている。
ただ、カドミウム汚染のコメという意味で は、この時点でもはや中国の消費者には新 しい問題ではなかった。
というのもすでに2011年2月、中国の週刊 誌『新世紀』が〈カドミウム汚染米の殺 意〉というタイトルで大キャンペーンを はって 社会問題としていたからだ。
つまり、少なくとも2011年から今日ま で、当局がどれほど厳しく取り締まっても 実態は何も変わらなかったということなの だ。 この点が、一度大騒ぎすると社会の価値観 が大きく変わる日本社会との違いだろう。
http://www.news-postseven.com/archives/20140803_269556.html