習近平国家主席率いる中 国政府が、新疆ウイグル自 治区での弾圧を強化してい る。これに伴い、ウイグル 族と治安当局の衝突も頻発している。亡命ウイグ ル人を束ねる組織「世界ウイグル会議」のイリハ ム・マハムティ副総裁は、習政権の弾圧について 「中国国内の不満をそらすため」

人にとっても決して対岸の火事ではないと警告す る。

周永康・前政治局常務委員が先月末、汚職容疑 で失脚した背景については諸説あるが、周氏が治 安・司法部門のトップとして君臨してきたため、 習氏がこれを奪うため周氏失脚に踏み切った-と いう説もある。

マハムティ氏は「習氏は権力基盤が固まってお らず、治安組織を味方につけなければならない。 彼らの仕事をつくるため、ウイグル人への弾圧を エスカレートさせている」と指摘する。

習政権は、2009年のウルムチ大暴動から5 年を迎えた7月5日に備えて事前に弾圧を強化し た。5月には超法規的措置を含む「対テロ戦争」 を今後1年間行うと宣戦布告し、約380人を拘 束。ラマダン(断食)やひげを禁じたり、女性の スカーフ着用を取り締まったりするなど、

ム教徒への宗教弾圧の様相も呈している。

これに反発したウイグル族によるテロは今年に 入ってからも頻発している。1日にはホータン地

9人を射殺。先月28日もカ

区で警察が「暴徒」

シュガル地区で、武装グループが派出所や地方政 府庁を襲撃して数十人が死傷した。

マハムティ氏は「過激な若者が増えているが、 弾圧が強まれば、一番おとなしい動物の羊でも人 間にぶつかっていく」といい、

「ウイグル人の若者が次々と姿を消している。 現段階で明確な証拠があるのは34人だが、行方 不明者は何千人に上るという話もある」

弾圧の結果、ウイグル族によるテロが頻発し、 これに漢族らが巻き込まれてまた弾圧が強化され る…。負の連鎖に陥った習氏の民族政策は、

の不満を招きかねない。

こうした不満をそらすため、習氏が重視するの

「対外強硬外交」



が「反腐敗キャンペーン」

だ。特に日本は“最大の標的”になりかねない。

マハムティ氏は「反日教育の結果、

事を起こせば中国国民の大多数は習政権を支持す る。尖閣諸島だけでなく、沖縄本島も中国の標的 になる可能性はある」と解説。

げる一部団体やマスコミの論調についても、

「中国の介入を正当化する大義名分になりかね ない」と警告する。

事実、中国共産党機関紙・人民日報は昨年5 月、沖縄の地位を「歴史的な懸案であり未解決の 問題」とした。十分警戒する必要がありそうだ。

180 おすすめ おすすめ ツイート ツイート 151