沈没するセウォル号に乗客をほったからし たまま、先に脱出した船長や乗組員が、救 助直後、身分を隠していた情況が確認され た。彼らは、海洋警察の取調べで、「尻が 痛くて、先に脱出してきた」と供述した り、「『救助や活躍記』を調書に盛り込ま せてほしい」と署名を拒否するずうずうし い姿を見せた。
東亜(トンア)日報の取材チームが16日 午後7時基準で作成された「1回目の救助 者リスト」を、セウォル号の乗組員の名簿 と対照した結果、船長のイ・ジュンソク容 疑者(69、拘束)や乗組員11人の身分 が、「乗組員」ではなく、「一般人」、ま たは、「未詳」と記載されていた。1回目 の救助者リストは、海洋警察や軍関係者ら が16日、全羅南道珍島郡(チョンラナム ド・チンドグン)彭木(ペンモク)港を回 りながら、救助された生存者らに、名前や 職業を尋ねて作成した。

救助されたセウォル号の乗組員18人中、 このリストの含まれたのは13人だった が、このうち、1技師のソン某氏(58) などの5人だけが、「乗組員」と分類され ていた。残りの8人中、船長のイ容疑者と 機関長のバク某容疑者(48)など3人 は、「一般人」と記録されており、操舵手 のオ某氏(58)など5人は、職業欄が空 欄となっている。

当時、救助者リストを作成した海洋警察 は、フィリピン人歌手のE氏(45)も、 「乗組員」に分類するほど、乗組員の身分 を特別に気をつけて記録していたという。 船長のイ容疑者など、乗組員8人が、乗客 や舟を捨てて、先に脱出した事実が明らか にならないよう、わざと身分を隠したので はないかという疑惑が持ち上がっている下 りである。海洋警察の関係者は、「本人が 乗組員の身分を明らかにしていたなら、リ ストにその事実がもれていないだろう」と 話した。

船長のイ容疑者と乗組員らは、海洋警察の 取調べでも、理屈に合わない供述や主張を 繰り返している。検警合同捜査本部などに よると、イ容疑者など、セウォル号の乗組 員10人は、乗客の大半が船内に孤立して いる状況の中、最初に救助船に搭乗し、命 を助けた。船内指揮義務に反し、救助船に 乗り込んだ理由について、イ容疑者は、 「私も(尻が)相当痛かったので、飛び出 してきた。 ちょうど、救助船が目の前に到着し、救助 隊員らから『舟に乗りなさい』といわれ、 その言葉に従っただけであり、乗客らを見 捨てたわけではない」と供述したという。

沈没当時、船舶を取り仕切っていた3等航 海士のバク某氏(26、女)は、「教科書 で学んだ通りにしており、頑丈な男性も、 (船室内で)かろうじて耐えていた状況の 中で、自分でできることなど無かった」と 主張したという。操舵手のオ某氏は、自分 の「救助活躍記」を調書に盛り込ませてほ しいと、警察の調書への署名を拒否する騒 ぎもあった。海洋警察によると、オ氏は1 8日午後1時から1時間30分ほど、木浦 (モクポ)韓国病院の病室で、参考人資格 で取調べを受けたあと、「捜査過程で異議 のあった部分」の蘭に、「私は脱出後、救 助船に乗って、セウォル号周辺を回りなが ら救助作業を行い、海洋警察の代わりに、 直接舟のガラス窓を割って、人を助けた」 という内容の文書をぎっしり書き始めた。 オ氏の主張が、調書と裏面まで続くと、警 察が、「捜査と関係のない内容は書くな」 と、署名するよう促すと、オ氏は、指での 捺印を拒否した。結局、オ氏は19日、海 洋警察に召還され、新たに作成した後、指 の判子を押した。 http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014042124988