苛酷な夜だった。事故発生二日目である17 日、全南(チョンナム)珍道(チンド)室 内体育館と彭木(パンモク)港の船着き場に集 まった失踪者の父兄200人余りは一睡もせず 夜を明かして天国と地獄を行き来した。悪 意のデマに誘惑されて歓声をさく烈させた り、事故現場に入った民間人ダイバーの 「これ以上希望はない」という話に絶叫し たりした。理性を失ったお父さんが船で娘 を探してくると言って下着姿で海水に飛び 込む血なまぐさい現場にもなった。

◇阿鼻地獄の現場

夜10時20分、失踪者家族が集まっている彭 木港船着き場。40代後半男性が下着姿で海 に飛び込んだ。「私の娘が死んだ。娘に会 いに行く。船をくれ。船内(沈没船舶)へ行 く。」これを見守った他の失踪者家族が止 めたが手のつけられない状態であった。止 める過程で誰かが手にケガをして暴力沙汰 になった。

夜11時頃には軍服を着た民間人ダイバーが 父兄の心を揺さぶった。彼は「事故現場に 行ってきた。到底水に入ることができる状 況ではない。すでに奇跡もなくて力もな い。報道機関と政府はなぜ隠すのか」と声 を高めた。すると一部家族は激昂して抗議 したりしたが、また他の父兄は「そのよう な率直な話を聞きたかった」として涙を流 した。生還の希望がますます浅くなる状況 で失踪者家族は耐え忍ぶ力も失われてい た。(中略)

◇天国と地獄を行き来した怪文書騒動

珍島室内体育館の父兄はこの日一日中失踪 した子供が電話をかけてきたり文字メッ セージを送ったという噂の真偽をに追われ て脱力状態になった。警察はこのような文 字メッセージはほとんど虚偽だと調査され たと明らかにした。

午前2時25分頃、静かだった父兄の間で突然 歓声が出てきた。ある女性が「△△が生き ているって?」と大声を出した。周辺の他 の父兄が駆せ参じて「本物か」「何班だ」 と尋ねた。この女性は体育館廊下にいた学 生のお母さんを訪ねて行って「姉さん、 △△が生きているんだって」と叫んだ。お 母さんは泣いて「私の娘を見に行かなけれ ばならない」としながら救急車に乗って彭 木港を離れた。

午前2時頃には失踪学生から電話を受けた父 兄がいるという噂が広がった。船体内の ゲームセンターに檀元高2班と10班の学生4 人が閉じ込められていてその中のある学生 が脚をひどくケガしたという内容だった。

警察庁サイバーテロ対応センターは「失踪 者の16日正午以後のカカオトークメッセー ジ、通話内訳、文字メッセージなどを確認 したが完全沈没以後に使われたものはな かった」と明らかにした。警察は失踪者家 族に傷を与えて捜索・救助作業に支障を招 いた最初の流布者を追跡している。警察が 虚偽で確認したメッセージは10種余りだ。 警察は死者名誉毀損、公務執行妨害、虚偽 事実流布疑惑などを適用して最初の流布者 を司法処理する方針だ。

http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn? mid=hot&sid1=102&cid=984650&iid=48767 030&oid=005&aid=0000647967&ptype=011