池上彰氏が戦犯の靖国合祀についてテレビで語り 物議を醸しているようなので、この問題に対する 私の見解を開陳したい。

結論から言うと、靖国合祀は昭和大帝のご命令で ある。そう考えないと辻褄が合わないのである。

世間で流布されている定説によれば、厚労省の官 僚が勝手に東條ら所謂A級戦犯を靖国へ合祀し、そ れに反感をもった昭和大帝が靖国参拝を取りやめ たと言う事になっている。また、三木武夫首相が 憲法に定められた政教分離の原則から、総理の公 的参拝を出来なくしたため、公務での外出しか許 されない天皇の参詣を不可能としたことも一因で あると言われている。

しかし、これらの説には無理がある。

戦犯合祀などという、場合によっては国家国体を 揺るがしかねない大それたことを、一官僚が独断 で出来るはずがない。

また、もしも昭和陛下が、戦犯合祀を嫌って親拝 しないのであれば、春秋の例大祭への貢ぎ物進呈 もないはずである。さらに私的立場という立ち位 置など皇居内でもあり得ない天皇に公私の区別な ど元々有り得ようはずが無い。皇室には私的立場 など無いのである。

昭和大帝にとって東條等は共に大東亜戦争を発動 し、アジアを白人植民地から解放した同士であ る、その同士を毛嫌いし裏切ると言うことになれ ば、陛下の権威は地に落ちる。それでは国民に示 しが付かない。

それではどのように考えれば陛下の参詣拒否を説 明できるであろうか?

次のように考えれば説明が付く。

「戦犯合祀は昭和大帝自身のご命令であった」

東條等はその処刑後、遺骨の確保も侭ならず、彼 らの魂に安住する場は与えられなかった。

陛下と共に大東亜戦争を戦い、無念の死に追いや られた東條等の魂をおもんばかり、陛下は彼らの 戦友たちが眠る靖国にその魂を安住させるよう、 時の総理に命じたのである。厚労省の役人は上か ら降りてきた合祀の指示を機械的に全うしただけ である。

サンフランシスコ平和条約で日本は東京裁判の結 果を受け入れることを強要された。東京裁判を否 定すると言うことは、サンフランシスコ平和条約 を否定することに繋がる。

ましてや、国家元首が戦犯が合祀された靖国へ参 拝すれば、それは東京裁判を無効とし,サンフラン シスコ平和条約をあからさまに否定することにな る。それは日本とアメリカが戦争状態へ戻ること を意味する。

陛下は東條らの魂の安寧と、サンフランシスコ平 和条約保持の両方を実現するため、東條らを靖国 へ合祀しつつ、その行いを役人の勝手な振る舞い であることにして、自らは「東條らを嫌う振りを しながら」参詣を取り止めた。

富岡メモとは陛下が合祀は不本意であったかのよ うに見せかけるための、ダミーである。実際は、 陛下自ら富岡にメモを作成し、メディアへ流すよ う指示されたのだ。

以上の如く考えると、戦犯合祀と陛下の靖国御親 拝中止の説明が付く。

私は以上述べた推論に確信を持っている。そう考 えないと説明が付かないからだ。

平成25年10月7日 安濃豊(元米国陸軍寒冷地 研究所研究員)


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