【北京=矢板明夫】

月9日に開幕する中国共産 党の重要会議である第18 期中央委員会第3回総会 (3中総会)の前に、

京の天安門前で発生した車両突入事件が、今後の 共産党内の権力闘争を加速させる可能性が出てき た。中国メディアによると、

明らかとなり、習近平主席が主導する最近の少数 民族への高圧的な政策が裏目に出た形だ。今後、 習主席と距離を置く党内の改革派を中心に政策転 換を求める声が高まる可能性がある。

新疆ウイグル自治区では、

て警察官とウイグル族グループが衝突する事件が 相次いで発生した。その際、習指導部は武装警察 官を多数投入し、発砲を許可するなどして鎮圧し た。その後、

の地域でひげを禁止するなど宗教弾圧を強化し続 けた。

共産党筋によると、

「民族間の対立を深刻化させる」

判が、胡錦濤前国家主席が率いるグループなどか ら寄せられた。習主席自身の強い意向で実現した 6月訪米で具体的な成果をあげられなかったこと もあって、習主席の内政・外交政策を否定し、全 面転換を求める意見が党内で急増したという。

関係者によると、習主席は後ろ盾である江沢民 元国家主席に助けを要請。完全引退したはずの江 氏は7月にキッシンジャー元米国務長官と会談し た際、習主席への全面支持を表明。ウイグル問題 への対応にも言及し、

沈静化させた」

で今でも大きな影響力を持つ江氏が習主席に助け 舟を出したことで、習主席への批判は一時沈静化 した。

しかし、香港の人権団体によると、今回の突入 事件の死者の一人は、新疆ウイグル自治区ルクチ ンで6月に発生した暴動の際に、警察に射殺され たウイグル族の遺族だという。報復する目的で 「自爆テロ」

氏の少数民族政策の「失敗」が証明され、批判の 声が再び高まることも考えられる。

3中総会では、習氏に近い張春賢新疆ウイグル 自治区書記に対し車両突入事件の責任を問う準備 が進められているとの情報もあり、改革派が、習 主席から政策制定の主導権を奪う動きに出る可能 性もある。




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