昨日の記事について(追記あり) | 徒然日記(下手くそバイク乗りの講習会備忘録)

徒然日記(下手くそバイク乗りの講習会備忘録)

ゴルフブログがいつの間にやら下手くそバイク乗りのひとりごとに・・・

昨日、 しょじょじでの練習について書いた↓の記事

その中で、

制動訓練で、

「最初にガツンと掛けるのは良くない」と書いてました。

敢えてその説明は省いていたんですが、

ミドルエイジの初心者バイク日記&ライフセービング修行記!

えありえす さんから、

↑ というリクエストをいただいてしまいました。


あんな隅っこに書いたような文言を拾って下さり、有難うございます。


いや、まさかリアクションがあると思ってなかったので、ちょっとびっくりしながらも、ちゃんと読んで下さってたことに感謝です。



さて、

反応してくれた方がいらしたので、説明しますね。


まず、バイクのブレーキについて軽くおさらいをしておきましょう。


バイクには、フロントブレーキとリヤブレーキの独立した2系統のブレーキがあります。


どちらのブレーキの方が利くのか?

乗ってる方なら分かると思いますが、

断然フロントブレーキの方が利きます。

講習会に出た事のある方は、フロントブレーキのみ掛けた場合と、リヤブレーキのみの場合では、制動距離がまるで違うという事を実演で見てるのではないかと思います。


では、何故フロントブレーキの方が利くのかというと・・・

ブレーキを掛けた時に、重心が前に移動する(慣性の法則ですね)事で、フロントタイヤが路面に押し付けられて、タイヤの接地面積が増えてグリップ力が増すからなんですね。


じゃあ、何で最初にガツンが駄目なのか?

始めから強く掛けてやった方が停まるじゃん。

と思ってしまいますが、

実はそんなに簡単ではないんですね。


先程、重心が前に移動するのは、

「ブレーキを掛けた時に」と書きました。


はい。

もうお分かりかと思うんですが、

普通に走っている時は、重心は前に移動してません。

この状態でブレーキをいきなり強く掛けるとどうなるか?


ブレーキって、簡単に言ってしまうと、

車輪の回転を停める装置ですよね?


まだフロントタイヤへの荷重が増えていない状態で、いきなりフロントブレーキをガツンと掛けたりしたら、グリップ力が増してないので、最悪、タイヤの回転は停まってもバイクは動いているという状況が生まれます。


俗に言う、タイヤがロックしたという状態ですね。

タイヤはグリップしていないので、そうなるとバイクは制御不能に陥いる訳です。


加速中のフロントサスペンションが伸び切った状態でいきなりガツンとやると、この傾向は顕著になりますが、危ないので決してやらないで下さいね。

(やる人はいないと思いますが・・・)


この状況を避ける為に、

制動のほんの初期の段階では強過ぎないブレーキを掛け、フロントサスを縮めてフロントタイヤを路面に押し付けてから【ぎゅ〜っ!】と掛ける方が良いんです。



タイヤがロックするのを避けるという目的もありますが、これをやる一番の目的は、

短い距離で停まる事ですね。


タイヤのグリップを最大限活かしたブレーキだと思います。



ちなみに、

「ABSの付いたバイクなら、始めから強く掛けても大丈夫じゃね?」

という意見も出そうですが、

やって見て下さい。


ロックによる不安定さは出ないと思いますが、

ABSが利くと制動距離は伸びますから・・・σ(^_^;)


ABSは、

【短く停まれる魔法の装置】ではなく、

タイヤがロックするのを避ける装置だと思って下さい。


バイクの速度とタイヤの回転の速度差を測っていて、

タイヤが一瞬ロックした、あるいはタイヤがロックしそうだと判断した時に、ブレーキを瞬間的に(二人の)リリースしてロックを回避するものです。


瞬間的にであっても、ブレーキを離すのと同じ事をやってるんですから、短く停まる為の物ではないと分かりますよね。


ABSは、バイクや車がコントロールを失わないようにする為の装置ですから、そこら辺は理解をして安全に乗っていたただければと思います。


え〜

えありえすさん

拙い説明ですみませんが、解説は以上です。


ご納得いただけましたでしょうか。


プロや専門家ではないのでこの程度の説明しか出来ませんが。


詳しい方、

補足が必要でしたら、コメント欄にいただけると助かります。

(間違った事をお伝えしたくないので)


<追記>

この記事をあげてから、

信頼する指導員さんからLINEでいくつかご指摘をいただきました。

あみなみさんからも有り難いことにコメントをいただきました。


私が今回書いた内容は、誰にでも当てはまるものではないという事。


指導員講習では、

初期制動から強く掛ける事を推奨しているそうです。

(もっとも、そのレベルの人達はタイヤをロックするかしないかのギリギリの一番停まるブレーキを掛けているんだと思いますが)


又、強くブレーキを掛けられない人も居るので、

ABSが作動しても良いので、始めからしっかり掛けるように指導する事もあるそうです。

(その場合は、しっかりバイクを立てて行うように言うそうですけどね)


あみなみさんの仰る通りに、

始めから(ロックさせないギリギリの所で)強く素早く掛けられたら、一番短く停まれるブレーキになるんでしようね。


ブレーキは奥が深いです。

もっともっと練習しないと。




さあて、

今回の記事の不明な点も解消出来るかも知れないスキルアップ練習会は今週末に通常開催されます。

今週末の分は既に締め切られていますが、

その次の週の12/2(土)には、

袖ヶ浦フォレストレースウェイで第49回スキルアップ練習会

が予定されています。


サーキットの本コース(今回は諸般の事情により撮影はありません)を走れたりするかも知れません。


広いパドックで8の字や、スラロームで練習(こっちは撮影ある予定です)をお腹いっぱい出来ると思います。


年末に向けて忙しくなる前に、

ちょっとライテクのスキルアップしちゃいませんか?