気分転換
昼少し前
今日の1食目をようやく食べれる
コーヒーを淹れ
買っておいた ライ麦パンと
レトルトのカレーを準備して
テーブルへ
大好きなカレーに
心踊らせながら 一口
幸せ
そして パンを千切り
カレーにくぐらせ 二口目
うまい
となりで身を乗り出す 銀次
「落ちるから、座って待ちなさい」
一旦 座らせるが
パンを手に取ると すぐに乗り出す
「危ないよ」
と声をかけながら 三口目を口に入れようとした
「あっ」
案の定
銀次が足を滑らせた
押さえようと とっさに手を出した
その手にはカレーが入った皿が
皿は落下
銀次は無事キャッチ
しかし 床には
これ以上は広がらなかっただろーな
という具合に
見事にぶちまけられたカレー
一瞬 カッときたけど
彼は悪いことは何もしてない
そう これは事故
グッと飲み込み…
片づけなきゃ…
スエットとスリッパは
見事にカレーをかぶっていたので
被害が広がらないように
そーっと脱いで ゴミ袋へ
床に広がったカレーをペーパーで
かき集め
ついでなので 床を全面拭き掃除
片づけが終わり。
でも なんかイライラしてる
銀次に怪我がなくてよかった
でも なんか自分自身がおかしい
これは外に出た方が良さそうだ
きっと腹が減ってイライラしてるんだ
(子供かっ)
飯を喰いに行こう
そして スリッパを買いに行こう
彼等に留守番を頼んで車に乗り走り出す
暖かい
天気が最高にいい
銀次と寿乃の
ドライブ中の笑顔が浮かぶ
3分ほど走ったところでUターン
彼等を乗せて 広い公園に行き
ポカポカ ボケーっとしてみた
幸せだ
やっぱり どんなときも
彼等と一緒がいい
たった 3分の気分転換
でも 彼等と一緒のお出かけが
やっぱり 俺の一番の気分転換なんだと気づいた