2019年11月にステージ3の大腸癌だと、告知を受けてから、手術までの期間は、とても慌ただしく、過ぎて行きました。

ネットで癌の事を調べると、ネガティブな情報も多く、気が滅入るので、見ない様にしました。
泣かない、弱音を吐かない、常に笑顔で。。。と、何度も自分に言い聞かせました。

子供達の顔を見ると、涙が出そうでしたが、努めて明るく、常に笑顔で、元気に過ごしました。

泣き叫びたくなる事もありましたが、病は気から!!と思って、きっと治る!!と、何度も、自分に言い聞かせました。

初めての手術、初めての麻酔。
色々な検査を受けました。
CT、MRI、レントゲン、エコー、心臓の検査、呼吸器の検査、血液検査など、沢山の検査を受けました。
硬膜外麻酔の説明、虫歯があると、術後の感染症などのリスクがあるそうで、歯科の受診など、あっと言う間に手術の日を迎えました。

嫌になるくらい、同意書の山でした。
同意書を書かないと、治療して頂けませんし、同意書を書くと、失敗されても、同意書を盾に責任逃れされるので、この同意書に関しては、もう少し責任を持って頂ける形だと良いなぁと思っています。
私は、この大腸癌の手術の後、抗がん剤を投与する為のリザーバー(ポート)を胸に留置する手術を受けましたが、新人医師に2度も失敗され、3度目にやっと成功したのですが、傷も、痛みも、麻酔も、手術時間も、全て3倍でしたが、同意書を書かされているので、謝罪もありませんでした。
不手際も指摘しましたが、よくある事だと、相手にしてもらえませんでした。
このリザーバー手術の失敗で、後々、現在も苦しんでいます。
この際、度重なる不手際があり、一切認める事もなく、謝罪も無かったので、病院と主治医に不信感を持つきっかけとなり、同意書を書かないと治療してもらえない、同意書を書くから、不手際があっても、スルーされるのだと強く感じて、患者側には、何の得も無い、同意書だと思っています。

大腸癌の切除の為の腹腔鏡手術は、予定よりも、大幅に時間がかかりました。
絶食をして、下剤をして、腸内を空っぽにしようとしましたが、癌が便通の邪魔をしていた様で、癌(腸)を切除したら、溜まっていた便が止めどなく出て来たそうで、感染症の危険があるとの判断で、腸から肛門にかけて、管の様なものが通されました。
肛門に縫い付けてあり、これも術後、暫くは座るのも痛いし、とても不快で、管を抜いて、抜歯の時は、とても痛かったです。

術後、血圧が30台まで下がり、麻酔が血圧を下げる作用があると言う事で、術後直ぐに麻酔を停止されました。
経験のない、激痛でした。
激痛で目が覚める、激痛で気絶する、その繰り返しでした。
数年前、敗血症を患い、40度以上の高熱が続き、重篤な状態が続きましたが、その時が人生最大の苦しみだと思っていましたが、それを遥かに上回る苦痛でした。

病気になるとお金もかかります。
心身共に疲弊もします。
健康程の宝は無いのだと思い知りました。

何か、いつもと違う、身体の不調を感じたら、是非、受診して頂きたいです。
私は、忙しさにかまけて、自分は大丈夫!と、不調に耳を傾けず、悪化してから、治療を開始しましたので、後悔しています。