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- 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
(3.5点/5点中)
- ¥1,680 Amazon.co.jp
この本は前職の営業職時代に同僚の方が
持っていて、その当時流行っていたので、
借りて読んだ思い出があります。
「じあたまりょく」と読めず、「じとうりょく」と
どうしても読んでしまうのが気になりながら
読んだことも思いだす本です。
では、本中に章ごとのまとめがありますので、
それを抜粋していきます
第1章:「地頭力」とは何か
●人間の知的能力には3つある。知識・記憶力・対人感性力、そして地頭力である。
●地頭力とは「考える力」の基礎となるものであり、
3つの思考力(仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力)と
ベースとなる3つの力(論理思考力、直観力、知的好奇心)から構成される。
●仮説思考力とは、「結論から」考える力、フレームワーク思考力とは
「全体から」考える力、抽象化思考力とは「単純に」考える力である。
●地頭力を鍛えると物事を「圧倒的に」効率よく進めることができるようになる。
●地頭力とは考えるプロセスと習慣であり、訓練によって鍛えることができる。
●インターネットの膨大な情報に溺れる人と大量な情報を考える力で
さらに増幅させる人との二極化(ジアタマデバイド)が起きる。
●ジアタマデバイドの時代に必要なのは、知識力そのものよりも新しい知識を
次々と生み出せる地頭力を持った地頭力多能人(バーサタイリスト)である。
第2章:「フェルミ推定」とは何か
●つかみどころのない物理量を短時間で概算することをフェルミ推定と呼ぶ。
●フェルミ推定は物理学者のフェルミが得意であったことから命名された。
●フェルミ推定は伝統的にコンサルティング会社の採用面接で「地頭力」を
試すための質問として用いられてきた。
●フェルミ推定は問題解決の縮図であり、簡単に作成できて内容も身近である
ことから、地頭力を試したり鍛えたりするためのツールとして有用である。
第3章:フェルミ推定でどうやって地頭力を鍛えるのか
●フェルミ推定の解答のポイントは結果の精緻性ではなく、
解答に至るまでの思考プロセスである。
●フェルミ推定の解答のプロセスは問題解決一般のプロセスの縮図そのものであり、
その中で、「地頭力」の構成要素である「3つの思考力」を駆使する必要がある。
●現状の自分の考え方の癖を知り、今後のトレーニングに活かしていく。
第4章:フェルミ推定をビジネスにどう応用するか
●フェルミ推定の意義は、個別の問題そのものを解けることになることよりも、
その基本精神やプロセスを身の回りの問題解決に適用していくことである。
●我々の中には「検索エンジン中毒」、「情報コレクター」、「完璧主義」、
「猪突猛進」、「セクショナリズム」、「経験至上主義」等のような思考回路が
ひそんでおり、これらが具体的にフェルミ推定の精神を学ぶべき対象である。
第5章:「結論から考える」仮説思考力
●仮説思考とは、①いまある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、
②常にそれを最終目的地として強く意識して、③情報の精度を上げながら検証を
繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターンのことである。
●仮説思考を「最終目的地から逆算して考える」ととらると応用範囲が極めて広く、
「はじめからではなく終わりから」「できることからではなくやるべきことから」
「自分からではなく相手から」「手段からではなく目的から」など
「ベクトルを逆転させる」という発想全般に適用可能である。
●仮説思考におけるポイントは、①どんなに少ない情報からでも仮説を構築
する姿勢、②前提条件を設定して先に進む力、③時間を決めてとにかく結論を
出す力の3点である。
●仮説思考力を使う上での留意事項は①はじめの仮説にこだわらずに最新情報に
基づいてフレキシブルに仮説を進化させる、②結論が早期に出る分、
深堀りが甘くなることに注意するの2点である。
第6章:「全体から考える」フレームワーク思考力
●フレームワーク思考の目的は「思考の癖を取り払って」コミュニケーションを
効率的に進めるとともに、ゼロベースで斬新な発想を生み出すことである。
●人はみな独自の経験や知識に裏付けられた独自のものの見方(相対座標)を
もっており、コミュニケーションに強い影響を与えている。
●フレームワークで考えるためには、個人個人の相対座標と誰もが共通に
考えられる絶対座標を意識する必要がある。
●フレームワーク思考力は大きく全体俯瞰力と分解力に分けられる。
●フレームワーク思考力の全体プロセスは、全体俯瞰、「切り口」の選択、分類
因数分解、全体再俯瞰とボトルネックの発見である。
●フレームワーク思考のリスクは、先に枠を固定することによる思考そのものの
固定化である。
第7章:「単純に考える」抽象化思考力
●抽象化思考によって応用力を飛躍的に向上させることができる。
●抽象化思考の基本プロセスは①抽象化②解法の適用③再具体化の
3ステップである。
●抽象化思考に必要なポイントは①モデル化②そのための枝葉の切り捨て
③アナロジーの考え方の3点である。
●抽象化の概念の基本は「共通点を探す」ことである。
これは人間の「考える」という行為の基本といえる。
●抽象化思考の阻害要因は「自分は特殊だ」という思い込みである。
●抽象化思考の留意事項は具体化とのバランスを常に意識することと
過度に一般化しないことである。
第8章:地頭力のベース
●「論理」と「直観」は地頭力のベースとしての両輪を構成するものである。
●「論理」は「誰が見ても一貫してつながっている」ことを担保する「守り」、
「直観」は個人特有のアイデアを生み出す「攻め」という位置づけである。
●知的好奇心は地頭力の最も根源的な原動力となるものである。
●知的好奇心には問題解決型(WHY型)と知識型(WHAT型)の2種類があり、
地頭力を鍛えるに当たって前者は有益だが、後者は有害ともなりえる。
●問題解決型好奇心を養うには何でも疑ってみて、よりよい解決策を
考えてみる習慣をつけることが重要である。
第9章:さらに地頭力を鍛えるために
●フェルミ推定は問題解決の方法論として、その考え方を現実の複雑な問題に
対して活用してこそ意味がある。
●フェルミ推定は「完璧主義」や「セクショナリズム」といった、大企業病の
徴候の克服にも役立てることができる。
●フェルミ推定の訓練として、通勤電車や街を歩きながらの
「3分間事業シュミレーション」が役に立つ。
●フェルミ推定によって統計等の数字に対する感度を上げることができる。
●エレベーターテストで「いつでも」「短時間で」答えられるように頭の中を
整理しておく訓練ができる。
●頭で合理的に考えるのが「地頭力」(X軸)であるが、
実践する時には対人感性力(Y軸)を駆使する必要がある。
●これらの2つの知的能力はある意味相反するものであるが、
バランスよく使いこなせるのが真の「地頭型多能人」である。
以上です!
久しぶりに大学の講義を受けたような感じでした。
フェルミ推定で地頭力を鍛えるのが、日本の教育では
実施されていないような気がします。
気の遠くなるような数値や量を「だいたいこれぐらい?」と答えを出す。
答えが合っているかどうかではなく、考える過程や導き方に意義がある。
「この店の1日の売り上げってどれぐらいやろう?」のレベルから始めて
どんどん規模を日本や世界のあらゆる数や量の解を求めてみる。
身近なものから始めて、地頭力を鍛えるのも視野が広がりそうですね。
地頭力を鍛えたい方はぜひ、ご一読を!
最後までお読み下さり、ありがとうございました
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