どーも、ビジネス読書士@プレミアムです
放送作家@バスコさんの
自著紹介記事→こちら
印税は寄付されるとのことです。
ブックオフ大好きっ子でしたが、
ここ1カ月以上は行ってません。
3月末まで本は買わない宣言をしていることと、
図書館がすごく使える場所であることに
再度気づいてしまったからです。
ただ、ブックオフは好きなので、
4月には行きたいと思いますし、
行ってしまったら購入してしまうかも
ということで、今回紹介する本は
手っ取り早くいうと、
ブックオフの批判本です↓
ブックオフ・ビジネスの実像
小田 光雄
(3点/5点)
今日は紹介のテイストを変えますね
- この本は大きく2点について
- 書かれているように思う。
- 1)再販制と委託制に基づく
- 大量生産、大量消費、大量廃棄によって
- 書物の危機が到来していると同時に
- 出版社・取次・書店という
- 近代出版流通システムの危機でもある。
- 2)出版業界のパラサイト企業
- 新古本屋の批判(特にブックオフ)
- 1)については、言葉は繰り返し出てくるが
- 説明がないので、「再販制」と「委託制」について
- 調べてみた。
- 再販制:正式名称:再販売価格維持契約制度」
製造業者などがその商品を販売する - 卸売業者や小売業者に対して顧客への
- 販売価格を指定し、
- これを維持させる契約。日本では、著作物および
- 公正取引委員会によって指定された商品に限り、
- 認められている。再販契約。再販制。
-
出版社と書店が、出版社が決めた値段で「本」を - 書店が売ることを約束している契約。
- 書店は「本」を値引きや高くして売ることができない。
- そしてこの再販制度があるから日本の本であれば
- どこの書店で買っても「値段」が同じになる。
- 委託制:商品である本を出版社から買ってはおらず、
- その名の通り、販売を委託されているだけなのです。
- だから、本が売れなくても書店は責任を取る必要は
- なく、売れない本は出版社に返品すれば良い
- ということで、現在過剰な本の返品が
- 問題になっています。
- 悪い場合は出荷された本の70%が返品に
- なる場合もある。
再販制度がなくなってしまうと各書店は- 安売り競争を行うようになる。
- そうすると、書店が仕入れる出版物は
- 売行き予測の 立てやすいベストセラーに
- 偏りがちになり、 みせかけの価格が高くなる。
- また、専門書や個性的な出版物を
- 仕入れることのできる書店が
- 今よりも大幅に減少します。
①本の種類が少なくなり、 - ②本の内容が偏り、
- ③価格が高くなり、
- ④遠隔地は都市部より本の価格が上昇し
- ⑤町の本屋さんが減る、という事態になるのです。
- 2)に関しては新古書店のフランチャイズ展開により、
- 「読み終わった本や聞き終わったCDを買い取ります」
- というチラシを大量に配布し、新しい物であれば高く
- 買い取ることと関連し、万引き被害を増大させている。
- (特に青少年の小遣い稼ぎで、本屋で万引きし、
- ブックオフに売るので、ブックオフは万引きを
- 誘因しているとのこと)
- 不正返品の急増
- 委託制により、売れない本は返品できるが、
- 近年返品した本に
- ①スリップがない
- ②カバーがない
- ③印やスタンプが押してある
- ④読者購読後の書籍(古本)
- ⑤報奨金支払い対象書籍から
- スリップが抜き取られている
- 新刊書店の店主がコミックと文庫のスリップを持って、
- スリップと同じ書物をブックオフに買いに来ている。
- ブックオフの思考形態は宗教のようなところがある。
- 坂本初代社長の思考や発言は京セラの稲盛氏から
- きているとのこと。
- 京セラや稲盛氏・ブックオフはオカルト的であり、
- カルト資本主義の象徴と書かれている。
- まだまだ、まだまだ
- ブックオフの「イケテナイ」ところを
- これでもか、というほど探し出して
- 徹底的に追及、糾弾している。
- ここに書かれていることが
- ホントかウソかはわからない。
- この本を肯定的に読むと
- ブックオフという企業を嫌いになる。
う~ん、結局どうなんだろう。
本を安く買えるという消費者のメリットもある。
リサイクルというキーワードを盾に
書物を安価で販売していると
出版業界が潰れていくとも読める。
ただ、著者目線では
一生懸命書いた本が105円で
売られていたら、ショックだろうとも思う。。。
最後にこの本で
ブックオフに「マーチャンダイジング」はない
というような表現もよく出てくる。
「マーチャンダイジング」って何?と
読みながら思っていたので
用語の勉強の意味でも
「マーチャンダイジング」とは、
消費者の欲求に適合するような商品を、
適正な数量・価格で、適切な時期・場所に
供給する企業活動。
ということでした。
対談形式でなんか読みにくい
本ではありました。
ブックオフの批判や成長過程だけでなく、
出版業界の問題点も書かれているので、
そういうのに興味がある方は
ぜひ、ご一読を!
今度はブックオフ肯定本を読んでみよう!
最後までお読み下さり、ありがとうございました