読書81:ブックオフと出版業界 | 読書で人生武者修行(改)

読書で人生武者修行(改)

必読本仕掛人のプレミアムが、あなたの読書のツボを刺激し、
あなたの読書心をくすぐります!同時に疲れた心もほぐします^^

どーも、ビジネス読書士@プレミアムですブックオフ


放送作家@バスコさんの

自著紹介記事→こちら

印税は寄付されるとのことです。



ブックオフ大好きっ子でしたが、

ここ1カ月以上は行ってません。

3月末まで本は買わない宣言をしていることと、

図書館がすごく使える場所であることに

再度気づいてしまったからです。


ただ、ブックオフは好きなので、

4月には行きたいと思いますし、

行ってしまったら購入してしまうかも叫び


ということで、今回紹介する本は

手っ取り早くいうと、

ブックオフの批判本です↓


ブックオフと出版業界

ブックオフ・ビジネスの実像

小田 光雄

満月満月満月新月新月(3点/5点)

今日は紹介のテイストを変えますねにひひ


この本は大きく2点について
書かれているように思う。

1)再販制と委託制に基づく
  大量生産、大量消費、大量廃棄によって
  書物の危機が到来していると同時に
  出版社・取次・書店という
  近代出版流通システムの危機でもある。


2)出版業界のパラサイト企業
  新古本屋の批判(特にブックオフ)

1)については、言葉は繰り返し出てくるが
 説明がないので、「再販制」と「委託制」について
 調べてみた。

再販制:正式名称:再販売価格維持契約制度」
     製造業者などがその商品を販売する
     卸売業者や小売業者に対して顧客への
     販売価格を指定し、
     これを維持させる契約。日本では、著作物および
     公正取引委員会によって指定された商品に限り、
     認められている。再販契約。再販制。
     
     出版社と書店が、出版社が決めた値段で「本」を
     書店が売ることを約束している契約。
     
     書店は「本」を値引きや高くして売ることができない。
     そしてこの再販制度があるから日本の本であれば
      どこの書店で買っても「値段」が同じになる。

委託制:商品である本を出版社から買ってはおらず、
     その名の通り、販売を委託されているだけなのです。
     だから、本が売れなくても書店は責任を取る必要は
     なく、売れない本は出版社に返品すれば良い
     ということで、現在過剰な本の返品が
     問題になっています。
     悪い場合は出荷された本の70%が返品に
     なる場合もある。


再販制度がなくなってしまうと各書店は
安売り競争を行うようになる。
そうすると、書店が仕入れる出版物は
売行き予測の 立てやすいベストセラーに
偏りがちになり、 みせかけの価格が高くなる。
また、専門書や個性的な出版物を
仕入れることのできる書店が
今よりも大幅に減少します。
①本の種類が少なくなり、
②本の内容が偏り、
③価格が高くなり、
④遠隔地は都市部より本の価格が上昇し
⑤町の本屋さんが減る、という事態になるのです。


2)に関しては新古書店のフランチャイズ展開により、
「読み終わった本や聞き終わったCDを買い取ります」
というチラシを大量に配布し、新しい物であれば高く
買い取ることと関連し、万引き被害を増大させている。
(特に青少年の小遣い稼ぎで、本屋で万引きし、
ブックオフに売るので、ブックオフは万引きを
誘因しているとのこと)

不正返品の急増
委託制により、売れない本は返品できるが、
近年返品した本に
①スリップがない
②カバーがない
③印やスタンプが押してある
④読者購読後の書籍(古本)
⑤報奨金支払い対象書籍から
 スリップが抜き取られている

新刊書店の店主がコミックと文庫のスリップを持って、
スリップと同じ書物をブックオフに買いに来ている。

ブックオフの思考形態は宗教のようなところがある。
坂本初代社長の思考や発言は京セラの稲盛氏から
きているとのこと。
京セラや稲盛氏・ブックオフはオカルト的であり、
カルト資本主義の象徴と書かれている。

まだまだ、まだまだ
ブックオフの「イケテナイ」ところを
これでもか、というほど探し出して
徹底的に追及、糾弾している。

ここに書かれていることが
ホントかウソかはわからない。
この本を肯定的に読むと
ブックオフという企業を嫌いになる。

う~ん、結局どうなんだろう。

本を安く買えるという消費者のメリットもある。

リサイクルというキーワードを盾に

書物を安価で販売していると

出版業界が潰れていくとも読める。


ただ、著者目線では

一生懸命書いた本が105円で

売られていたら、ショックだろうとも思う。。。


最後にこの本で

ブックオフに「マーチャンダイジング」はない

というような表現もよく出てくる。

「マーチャンダイジング」って何?と

読みながら思っていたので

用語の勉強の意味でも


「マーチャンダイジング」とは、

消費者の欲求に適合するような商品を、

適正な数量・価格で、適切な時期・場所に

供給する企業活動。


ということでした。


対談形式でなんか読みにくい

本ではありました。



ブックオフの批判や成長過程だけでなく、

出版業界の問題点も書かれているので、

そういうのに興味がある方は

ぜひ、ご一読を!


今度はブックオフ肯定本を読んでみよう!


最後までお読み下さり、ありがとうございましたBOOK・OFF



にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
先生先生、俺、クリックしたいんです三井