鏨(タガネ)職人が造る切れ味抜群の業物|2018年度入学用ランドセル完成報告| | シンプルな牛革ランドセルを東大阪で作っています。

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革を裁断するときに使う鏨(たがね)

にも種類があります。

 

種類というのはランドセルをかたどる

様々なパーツの事ではなく、
 

たがね自体の質の事です。


☟ヒズクリのたがね(バンド用)

丈夫でシンプルなランドセルを造っています。
丈夫でシンプルなランドセルを造っています。

☝ランドセル用のスムース牛革【北米産】の半裁です。
牛1頭につき右半身、左半身と2枚取れるので半裁といいます。

丈夫でシンプルなランドセルを造っています。
☝前にも紹介しましたが生地の上にたがねを置き・・・
裁断機で『ドスーン』 とパーツを抜き取ります。


①ヒズクリ

丈夫でシンプルなランドセルを造っています。

 

②スエデン

丈夫でシンプルなランドセルを造っています。

上①ヒズクリのたがね。下②がスエーデン工製のたがね。
違いは比べればすぐにわかりますが、

ヒズクリのたがねの刃金は肉厚でスエデンは薄いですよね。一言でいうとスエデンは量産。

『ヒズクリの鏨』は鏨職人さんの一点作り。

いわば『あつらえ品』です。

スエデンは1年使うと早くも全体がそってきたりしますが、

ヒズクリ加工の鏨はとても頑丈で切れ味も衰えず、

大げさではなく一生物です。

まぁ使ってると自然と職人さんの『業』が伝わってくるようで

特に大事に扱いたくもなってきます。

 

☟画像上がヒズクリで下がスエデン。
丈夫でシンプルなランドセルを造っています。
画像で見ても刃先の仕上げから全く違います。
こういう『業物(わざもの)』

の鏨を造り仕上げる職人さんも少なくなっているようで、

そのうち量産スエデンばかりになって、

お目にかかることすら無くなってしまうのかなぁと思ったりしますしょぼん

 

◆◆【火造り】と【スエーデン鋼】抜き型、両方の長所◆◆

火造り(ヒズクリ)のたがね(抜き型)の刃金は肉厚です

ごつい生地でもスパッと断ち切ります。

切れ味も衰えませんが、その硬さゆえ

(鋼の炭素系の含有量が多いほど固く仕上がる)

誤って刃先を金属にあてたりするとかけてしまいますので、

事に扱っています。

日本には明治時代より鋼を加熱しなが

叩き上げて日本刀のごとく完成させる「火造り抜き型」
の技術が高く存在します。
当工房では丈夫さが求められる「ランドセル・バンド箇所

にこの抜き型を採用しています。

 

スエーデン鋼の抜き型は読んで字のごとくスエーデン産の
硬度の柔らかい鉱石が主原料のたがねです。

「火造り」のように刃先を叩いて仕上げていくのではなく、

材料となる専用の鋼材にはあらかじめ刃がつけられており

それを型紙に合わせて曲げるだけで作られていくようです。

「火造り」に比べて圧倒的に安く・早く完成させることができます

スエーデン鋼ならではの柔らかい性質からくる

「甘切れ」は皮革を断ち切るのに適しており

昭和30年以降くらい?から業界に一気に広く量産されていったと思われます。

鋼の中では硬度が柔らかいのでので欠けにくく程よい切れ

味が長く続くといったことも多く広まった理由でしょう。

*一部ネットからの情報を引用しました


入学用ランドセル販売中です。

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予約はできませんが、品番と色を記入してこちらにメール送信いただいておけば、完成直前に発信元へメールでお知らせいたします。
しつこいようで恐縮ですが予約はできません。

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