革を裁断するときに使う鏨(たがね)
にも種類があります。
種類というのはランドセルをかたどる
様々なパーツの事ではなく、
たがね自体の質の事です。
☟ヒズクリのたがね(バンド用)
☝ランドセル用のスムース牛革【北米産】の半裁です。
牛1頭につき右半身、左半身と2枚取れるので半裁といいます。
☝前にも紹介しましたが生地の上にたがねを置き・・・
裁断機で『ドスーン』 とパーツを抜き取ります。
①ヒズクリ
②スエデン
上①ヒズクリのたがね。下②がスエーデン工製のたがね。
違いは比べればすぐにわかりますが、
ヒズクリのたがねの刃金は肉厚でスエデンは薄いですよね。一言でいうとスエデンは量産。
『ヒズクリの鏨』は鏨職人さんの一点作り。
いわば『あつらえ品』です。
スエデンは1年使うと早くも全体がそってきたりしますが、
ヒズクリ加工の鏨はとても頑丈で切れ味も衰えず、
大げさではなく一生物です。
まぁ使ってると自然と職人さんの『業』が伝わってくるようで
特に大事に扱いたくもなってきます。
☟画像上がヒズクリで下がスエデン。
画像で見ても刃先の仕上げから全く違います。
こういう『業物(わざもの)』
の鏨を造り仕上げる職人さんも少なくなっているようで、
そのうち量産スエデンばかりになって、
お目にかかることすら無くなってしまうのかなぁと思ったりします
◆◆【火造り】と【スエーデン鋼】抜き型、両方の長所◆◆
火造り(ヒズクリ)のたがね(抜き型)の刃金は肉厚です
ごつい生地でもスパッと断ち切ります。
切れ味も衰えま
(鋼の炭素系の含有量が多いほど固く仕上がる)
誤って刃先を金属にあてたりするとかけてしまいますので、
大
日本には明治時代より鋼を加熱しなが
叩き上げて日本刀のごとく完成させる「火造り抜き型」
の技術が高く存在します。
当工房では丈夫さが求められる「ランドセル・バンド箇所
にこの抜き型を採用しています。
スエーデン鋼の抜き型は読んで字のごとくスエーデン産の
硬度の柔らかい鉱石が主原料のたがねです。
「火造り」の
材料となる
それを型紙
「火造り
スエーデン鋼ならではの柔らかい性質からくる
「甘切れ
昭和30年以降くらい
鋼の中では硬度が柔らかいのでので欠けにくく程よい切れ
味が長く続くといったことも多く広まった理由でしょう。
*一部ネットからの情報を引用しました
入学用ランドセル販売中です。
◆只今在庫切れ商品は完成次第メールで
お知らせすることができます。
※予約はできませんが、品番と色を記入してこちらにメール送信いただいておけば、完成直前に発信元へメールでお知らせいたします。
しつこいようで恐縮ですが予約はできません。
あくまで完成報告です。
ご希望の方は当工房オフィシャルページのトップページなどからメールを送信ください。