今回の記事は↓からの続きになります。

『2021年度のＸデー来たる』実は一昨日、前回の記事をアップした直後に、娘からいきなりこんなLINEが送られて来ました。↓ どうやらネット発表のみのようです。（＊てか、昨日気付けよ）で、…

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『発表直後のこと』この記事は昼間の投稿からの続きになります。↓『2021年度のＸデー来たる』実は一昨日、前回の記事をアップした直後に、娘からいきなりこんなLINEが送られて来ま…

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昼休みに話した後、夕方仕事が終わってから、私は再び娘に電話をかけました。

「どう？」

と訊くと、娘は

「落ち込んだり立ち直ったりを繰り返している」

と言いました。

昼休みの電話で、娘は「来年も頑張る」と決意表明をしました。
それを受けて午後からの私は「もう1年娘を支えていかなければ」と自らを奮い立たせ続けた甲斐もあって、なかば無理やりですけれども気持ちは前向きになりつつありました。

それに、過去何度挫折してもあまり落ち込んだ様子（も反省している様子も）見せてこなかった娘です。

その娘がいまだに落ち込んでいることに、私は少し驚いてしまいました。

娘は言いました。

「そりゃ落ち込むよ･･･。私はいつまで何をやっているんだろうとか、将来どうなるんだろうとか。これまでも時々考えては、『でも今考えても仕方ないし！』とそれ以上考えないようにしてきたけど、今日はさすがにずっと考えてしまっている」

･･･そうだよね。
私と違って自分自身のことだもんね。
自分の人生や未来について、悩まないはずないよね･･･。
私なんかより何倍も何十倍もつらくて当然だよね･･･。

本当は娘が常に心の底では不安を抱えていて、でも何とかやり過ごしながらここまで生きてきたのだということをあらためて思い知り、なんとも言えないつらい気持ちになりました。

でも。

くよくよしても現実は変わりません。
今がどんなにつらくても、前に進まない限り状況は変わらないのです。

･･･と思えるのは私が当の本人ではないからに違いありません。

言うは易し行うは難し、と分かってはいても、私にできることは娘を励ますことしかありませんでした。

「でもさ、もし今年卒業できてたとしてもあまりにもギリギリで、正直言って国試は落ちてたと思うんだよね。国試浪人となると予備校探しなどいろいろ大変だし、費用は大学の授業料より高いし、国試浪人後の国試合格率は半分に下がるし、就職先を探すのも大変だし。それを考えると、来年一年かけてさらに成績を上げて、卒試どころか国試一発合格を目指すのも悪くないと思わない？」
「どうせ国試に受からなければ就職できないわけだし。だったらどこで足踏みしようが一緒じゃない。来年一気に国試まで合格できるよう、頑張ろう」
「今年の経験から、やはりちゃんと７割取ってないと確実ではないことが分かったわけだから、来年はちゃんと本試験から常に７割以上取れることを目標にしてこう。毎年同じこと言ってたけど、今年1年の進歩を見てたら来年こそは実現可能だと思うよ」

そんなことを話し、娘が少しだけ元気になったのを見届けて、電話を切りました。

電話を切った後、私はどっと疲れを感じました。

昨日からずっと緊張していた上、結果がつらいものでしたので、張りつめていた糸が一気に切れたかのように、心身ともに疲労困憊していました。

なおかつ、自分がさっきの電話で娘に伝えたことが、ブーメランのように私を襲ってきたのです。

――どんな理由を並べようと、たとえ国試に落ちたとしても、本当は今年卒業できてた方がよかったに決まっています。

来年さらに成績を上げて国試まで一発合格を目指すなんて、現実はそんな簡単なものではありません。
大学に入るまでの浪人時代だって、一浪の時がピークで後は年々落ちていった過去があるではありませんか。
この先、今年以上の成績が取れる保証はどこにもありません。
ADHDという娘の特性を考えたら、逆に成績が下降の一途をたどる可能性の方が高いかもしれません。
そしてあと2回卒業試験に落ちたら、娘は本当に放校です。

同じ一年を過ごさなくてはならないのは、娘だけではありません。
私たち親にもまた、同じ何の進歩もない一年が待っています。
未来に必ず希望が待っているとは限らない中で、娘を励まし続け、働き続けなくてはなりません。

胸の中には常に重たい石がつまっているので、真に心が軽くなることはありません。
新しい何かを始めたくても、第二の人生を踏み出したくても、心の重さが邪魔をします。
いつまでこの何の展望も持てない日々が続くのでしょうか。

・・・否が応でもそんな現実を直視せざるを得なくなり、娘をあれこれと励ました自分自身の言葉に打ちのめされて、一昨日（発表当日）は精神的にも肉体的にもしんどくなりました。
食欲もわかなくて、夜もなかなか眠りに就くことができませんでした。

発表日の夜のこと