この記事は昼間の投稿からの続きになります。
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『2021年度のＸデー来たる』実は一昨日、前回の記事をアップした直後に、娘からいきなりこんなLINEが送られて来ました。↓ どうやらネット発表のみのようです。（＊てか、昨日気付けよ）で、…

ameblo.jp

＊

今年もまた卒業できなかったとの結果に対しての私の感想は、

「まさか」

でした。

「まさか」
「嘘でしょ･･･」
「ギリギリだけど何とかいけるかもと思ってたのに･･･」

としばらくは呆然としておりましたが、不思議とそれほど大きなショックを受けてはいないことに気が付きました。

今までの4年間の中では卒業試験合格への期待が一番高かったのは確かです。
が、目の前にあってもうすぐ手が届くとと思っていた希望が、こんなふうに跡形もなく音を立てて崩れ去る経験は嫌と言うほどしてきているから、慣れているのかもしれません。

「まさか･･･」

という思いは、次第に

「やっぱりね･･･」

という感情に変わってきました。

「やっぱりね･･･。娘のことだもの、そうそう期待通りに上手くいくはずがないよね･･･。今までだってずっとそうだったもんね･･･」

と、わりと早く（＊時間にすると15分もかからないで）現状を受け止めることができるようになりました。

ですが娘はどうでしょう。

LINEからは、娘がショックを受けている様子が伝わってきました。

――そうなのです。
私はこの時まで、自分が受けるショックのことばかりを心配していて、当事者である娘の方が何倍もショックを受けているであろうことに、まったく考えが及んでいなかったのです。

そのことを心の底から反省しつつ、私は発表から30分近く経って手が空くと、すぐに娘に電話をかけました。

娘はこんなことを言いました。

「いつもなら怖くて（というか結果が悪いことは分かっているけれど、それが現実になるのが嫌で）結果を見るのを延ばし延ばしにしてしまうけど、今回は結構自信があったからすぐに見たんだけど･･･」
「いつもは自分の名前がないことをチラッと確認したら一瞬で閉じるけど、今日は珍しく何度も名前を探してしまった」
「ちょっとびっくり･･･マジかぁ･･･」

また、私が
「2回目の卒試がよほど悪かったのかな？」

と訊ねると、

「自分としては2回目の卒試の方ができたと思ってたのにな･･･平均がぎりぎり7割に足りなくて容赦なく落とされたのかな･･･」

など、いまだに現実を受け止めることができていないようでした。

娘自身は試験の手応えに自信があっただけに、ショックが大きかったのでしょう。

こんな風に本気でショックを受けている娘を見るのは初めてでしたので、私は懸命に励ましました。

・この結果から考えると、やはり卒試合格には得点率７割が必要だったんだと思う。
そしてそれに足りない者は厳密に切られたのだと思う。
・去年Ａちゃんは1回目卒試が66％でも合格できたけれど、Ａちゃんは本試験では

　80％台を取れていたので、1回目の卒試はたまたま失敗しただけで、2回目の

　卒試でちゃんと挽回できたのでは？

　（＊2回目の結果は発表されません。そしてこのへんの分析を誤ったのは

　　　私の責任です）
・娘は今年の本試験もお世辞にも良かったわけではないので、Ａちゃんみたいに

　2回目の卒試で挽回できるほどの点数は取れなかったのだろう。
・でもギリギリで惜しかったことは間違いないと思う。
・そう思うと去年と比べるとものすごく進歩したのだから、よく頑張ったよ。
・ほとんど進歩のなかったこれまでを思うと、本当にすごいこと。えらいよ。

などなど。

その上で、

・この先どうするかは、あなたが自分で決めていい
・これ以上頑張るのが無理だと思うなら、他の道を探すのもありだと思う

と伝えました。

ちなみに、これは2年前にこのブログを始めた時の私からは考えられない変化です。

それまでは、ここまでに費やした年月と経済的負担が惜しくて、「何としても卒試合格！国試も合格！」しか頭にありませんでしたから。

ただこれがより現実的で前向きな変化といえるのか、あるいはこれまでの人生がそうだったように、娘に希望を打ち砕かれては妥協し、だんだん願いのレベルを下げていっているだけなのかは･･･分かりません

すると、娘が

「ショックは受けてるけど、確かに今年成績が上がったという手応えはあったから、もう1年頑張ればもっと取れるようになるのでは、とは思う」

と言うので、念を押す意味で

「だけど、また同じ勉強を1年間続けるのかと思うと、嫌にならない？」

と訊ねましたところ、こんな答えが返ってきました。

「むしろこんな自分が社会に出てちゃんとやっていけるかどうか自信がない面もあるし、大きく環境が変わるよりはまた同じ1年が続く方が気持ち的には楽なので、大丈夫」

私ならまた同じ勉強を、合格できるかどうかも分からない試験のために勉強し続けるのはとてもしんどくて難しいと思います。
大学入試で1浪した息子も、精神的にとてもキツかったと申しておりました。

ですが娘はどうやら違うみたいで･･･

このあたりもADHD独特の考え方なのでしょうか？
ちょっと驚いてしまいました

また、来年度についてこんなふうにあっさりと結論が出たことにもビックリしました

もしかしたら娘は単に、社会に出て働くことも、他の道に進むために環境を大きく変えることも不安で面倒だから、卒留生という公認ニートの立場をいわば消去法で選んでいるだけなのでは・・・？

という疑念が脳裏をよぎりましたが、どちらの卒試の前だったか、

「いや、本当にそろそろ今の状況から抜け出してちゃんと前に進まなければならないと思うようになっているから、ちゃんと頑張ってる」

と言っていた言葉を思い出し、

「それならば今の私にできることは、娘を信じることだけ。ADHDと診断がつき治療を始めてからの娘は、ちゃんと変わってきているし、少しずつだけど成長しているはず。ここまで来たら、親としては卒業できない娘に最後まで付き合うしかない」

という決意が芽生えてきておりました。

＊申し訳ありません、またしても切れ切れで続かせて下さい

発表直後のこと