昨日の記事【 睡眠障害の検査結果を聞きに行ってきた・前編 】の続きになります。
なかなかまとめて書けなくて申し訳ありません。



昨日、睡眠障害についての検査(nPSGとMSLT)の結果を聞きに行き、
「ナルコレプシーかどうか、結果はグレー」
と言われた娘ですが。



先生は
「ナルコレプシーでない可能性が少しでもあるなら、違うと仮定して弱い薬から始めたい」
と仰って下さいました。

これは、患者やその家族にとってとてもありがたい心遣いだと感じました。
どうしてもその薬でなければ治らない場合を除き、可能な限り弱くて、副作用の心配が少なくて、依存性のない薬を選択したいと、患者であれば誰もが考えるものではないでしょうか。


夜間不眠や日中の過度の眠気のために、『二留』というのっぴきならない状況に追い込まれている娘です。
その現状を理解していただいた上で、なるべく早期の治療開始が必要だと判断して下さり、さらには娘の体や将来のことを慮ってこのような選択と率直な説明までして下さった先生に対して、親としては感謝の気持ちと信頼感とでいっぱいになりました。



その結果、娘に以下の二種類の薬が処方されたのです。

①ロゼレム(8mg)  1回1/4錠 19時に服用
②カフェイン水和物(150mg) 1回1錠 
   眠くなったら困る時、30分前に服用(1日2回まで)



薬についての詳細は後日あらためて勉強しなければ・・・ですが、

①のロゼレムといえば2011年に発売された新しい睡眠薬で、睡眠相のずれによる不眠症などに効果があります。

何より既存の睡眠薬とは違って習慣性がないので、長期投薬も可能とされている薬です。

――わぁ、何だか娘にとても効きそうな予感ドキドキ


そして②のカフェインは、言わずと知れた「眠気覚まし」ではないですか!コーヒー


ただこの②については、先生からの最初の指示は「屯用」ではなく、「毎朝飲むように」でした。

ところが娘はコーヒーが飲めません。コーヒーを飲むとかなり体調が悪くなるらしいです。
(ちなみに私はコーヒーで胃が気持ち悪くなってムカムカし始めます。息子はコーヒーだけでなく紅茶でも同じ症状が出ます。)

そのことを伝えると、先生は
「では毎朝飲むのはやめて、どうしても眠くなったら困る時だけに飲むことにしてはどうか? それで体調が悪くなるかどうか、一度試してみましょう。もしかしたらカフェインそのものではなく、それ以外のコーヒーの成分が合わないだけかもしれないから」
と仰って下さり、最終的に『屯用』に決定したようです。


ちなみに①ロゼレムは効果が出るまでに4時間かかるので、23時に寝るために19時に飲みます。
また②のカフェインは効果が出るまでに30分かかるので、必要時の30分前に服用するという飲み方になったようです。


また娘が、実習ばかりだった学年の時、実習中に居眠りをしないよう平日は早めに寝て朝ちゃんと起きる生活を一年間続けたけれど、それでも昼間に睡魔が襲ってきてダメだったことを伝えたところ、
「規則正しくやれてるつもりでも、完全には整えられてなかったんじゃないか。見学ではなく自分でする側になったら、眠くならなかったりするよ」
と仰って下さいました。
それに対して娘が
「いえ、見学だけではなく結構自分でする実習もあったのですが、その最中でもダメだったんです」
と伝えると、
「そこまでだったのなら、やっぱり強い薬を飲む必要があるかもしれないね」
とのお言葉だったらしいです・・・ショック



――と、薬の説明まで受けた後に、娘の方から切り出しました。

「実は先日ここで睡眠の検査を受けた後で、『もしかしたら自分はADHDかも』と考えるようになって、発達障害の専門外来を受診するよう3月に予約をしたのですが、向こうの先生には病名を何と伝えたらいいですか?」

すると先生が開口一番仰った言葉は・・・。







「『発達障害』!? そうかー、なるほどな~!!


「え?」ポーン
と目が点になった娘の前で、先生はこう続けられました。

「いやぁ、それでいろいろ納得できたよ~。だけど見てても全然ADHDっぽくないですけどね。注意欠如の方? じゃあ提出物が出せない? 時間に遅れます? 多動はないんですか? 実は僕はわりとひどい多動型のADHDで、昔は椅子に座ることができず教室を走り回ってました。今はなんとか薬飲まずにやってますが」

・・・ナルホド。にやり
(←実は娘、最初からこの先生の挙動とかコミュニケーションとかに何となくシンパシーを感じていたので、ものすごく納得したらしいです)


その後、娘が中高大学に至る進級・受験でつまずき続けていることをかいつまんで話したところ、
「それは多分ADHDがあるんでしょうね。うん、そうっぽいね」
みたいな反応だった上、
「分かる分かるー。どんなに重要でも提出物が出せないんだよね。『なんで出さないの? ふざけてるの?』と言われても、『出せないんだからしょうがない! ふざけてないけど出せないの!』ってなるよね」
と、めっちゃ共感して下さったらしいですおねがいウルウル。

※追記:子どもの時から朝起きられず、OD(起立性調節障害)と言われていたことを話したら、
「もちろん本当にODが合併していることもあるけど、睡眠相後退症候群やADHDなどの体質をODと間違えられていることもよくある」

と言われたそうです。
(→つまり、睡眠相後退症候群やADHDがあることに気付かず、それらによるODに似た症状を、本物の『OD』だと診断してしまっている、という意味でしょうか。)

 



そして、なんと。
この睡眠障害のクリニックと、3月に予約済みの発達障害の病院は、実は同系列の病院だったことが判明したのです!
(痛恨の下調べ不足! でもラッキーでした口笛


すると先生は
「発達障害と睡眠障害は関係が深いから、それだったら早めに向こうでも診てもらった方がいいと思う。特にあっちは発達と睡眠も専門なので、ゆくゆくはどちらか片方の病院で治療していくことになるはず。睡眠障害の本態がADHDなのか睡眠相後退症候群なのかナルコレプシーなのか見極められ次第」
と、すぐに連絡を取って下さり、発達障害外来の予約日程を早めてくれる手続きを取って下さったのです!
(実は予約をした後でキャンセルする方が毎月おられ、初診外来に空きが出てたりするらしいです)




――なんだか急転直下、驚きの展開となりましたが、こんないきさつで娘の睡眠障害の治療がひとまず開始になると同時に、2月20日木曜日に、発達障害の外来を受診できることが決定したのでしたベル

 

 



*とりとめもない内容になってしまいましたが、取り急ぎご報告させていただきました。
明日から、いただいた検査結果や薬について勉強してみたいと思います💪