アンナは厚木三杏さんです。厚木さんはこういう役はお似合いですからビックリマーク


湯川麻美子さんと、厚木三杏さんはこういう舞台はお得意ですからねぇOK



ものすごいアクロバティックな動きですが、三杏さんはこなしていきます。しかし、三杏さんのあの華奢(きゃしゃ)な身体のどこにパワーがあるのでしょうか!?


また、顔の表情が素晴らしいビックリマーク三杏さんは様々な表情、血気迫る表情も作ります。素晴らしいドキドキ



舞台道具で印象的だったのはベッドです。ベッドがたびたび登場しますが私は思い出しました、ベッドが登場するバレエを…。



『オルフェオとエウリディーチェ』


懐かしい。



今回すごかったのは、三杏さんと貝川さん、山本さんがベッドの上でキスしたり実際に愛し合うことです。


「これはもう演劇だ…。」


白玉さん感動。



しかし当たり前なんですが、ヨーロッパの振付家はベッドの使い方、見せ方がお上手ですなぁ…OK


感心します。


また場面場面で、ベッドが右側に来たり、左側に来たり移動して飽きさせません。演出家、振付家の腕がスゴくて驚くばかりです。



ダンサーの衣装もすぐに替わり、ものすごく展開します。舞台そで、衣装チェンジで大変だったでしょうハートブレイク


さて、終盤です。私が今回のバレエで一番驚かされたことについて述べます。


舞台はアンナの死に向かって進んでいきます。アンナの死をどのように描くのだろう…。


私の興味はその一点に集中します。



最終場面です。舞台装置には二階部分があり、高くなっています。アンナはそこから飛び降ります(落下します)。機関車にはねられたのでしょうか…。



ここからがムゴイですよ。皆が待ち受けるなかで、アンナ(本当に三杏さんかどうかはわからず…顔が見えなかったため。)が死体となって台車に乗せられて舞台奥から登場します。


うつぶせ、下半身を客席に見せてです。私はアンナのくるぶしからふくらはぎを見ることになります。美しいバレリーナのはずなのに、台車に死体となって乗せられるとそれが醜くて…。


舞台上の皆は冷たい、軽蔑の眼差しで台車の上のアンナを見下ろします。


私は半分あきれ返りました、ここまでやるかビックリマークと。


驚きました。


死ぬことは、無様なことだと、死んだ後はここまでぞんざいに扱われると。



振付家はアンナの死体を台車に乗せて我々にメッセージを送ってきます。



「残酷だ…。」



私は打ちのめされました。


もう、バレエじゃないでしょう(苦笑)。ド演劇ですわ…。



あのね、日本の振付家、または演劇の演出家もこれはやらない。死体を台車の上に乗っけて登場させるのは。日本人は死体はいやがります。


例えば、ニュースでも災害・事故で死体は映らないようにするでしょう。



ところが、今回は違う。ヨーロッパリアリズム、白人リアリズムです。彼らは事実から逃げない。目を背けない。死から逃げない。



これはかなわないや…。勝てないわ…。



ダンスのスゴさや、衣装の美しさに感動してたら、振付家は最後になって観客に氷水をぶっかけました。これが現実だぜビックリマークって。



This is コンテンポラリー


感動して凹みましたわ(苦笑)。


美しさ、お洒落、動き、エロス、残酷さを混ぜて、なおかつクールに観せたのが今回のバレエでした。



あくまで、ひんやりして冷たいのが特徴でした。まぁ、コンテンポラリーの世界でした。


見逃した方、残念でしたがこれは数年先にまたやるでしょうドキドキ


その時観てください音符



大変感動した舞台でした。


じゃあ、またねー(^^ゞ