冬から春へ 時の経つのは早い Kさんが亡くなってから、一年ほど経ち、娘のA子の身の上に、変化が訪れていた 時は移り、季節は巡る・・・・である この一年間が、Kさん一家にとって、父親のKさんを失って、暗い冬の時代が続いたものとすれば、季節の春の到来とともに、A子の胸のうちに、熱く燃える恋心が芽ばえていたのである お相手の男性は、隣りに住む借家人のイケメンくんであった 私がその事に気付いたのは、二人の仲が随分と、親しくなってからの事であった