1311efghのブログ

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たばこの害について

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山で道に迷ったことのある人なら、入り込むのはあっという間だが、脱出するのに散々苦労したことを憶えているだろう。喫煙習慣は中学生でも、いや猿でさえ容易に獲得出来る(もっとも、前者では法規制などがあるし、後者では人が特技として教え込めばという話だが)。ところが、である。この習慣がいったん身に着くと、納得してこれから抜け出るにはかなりの「知識と理解」が必要となる。喫煙は単なる「生活習慣」だが、禁煙は「知的決断」であり、前者よりはるかに高次元のいわば「高次行動」だからだ。確かにたばこの害には医学関係者でさえ理解しにくい面がある。たばこは今吸ったから、すぐ身体がどうこうなるものでは普通ない(たばこアレルギーはある)。喫煙による疾患が「発生」する、というより「発見」されるのは、喫煙習慣が定着してから数10年先である。タバコの毒性の本態は、たばこの煙の中の「フリー・ラジカル」という化学物質が、人体内で「酸化ストレス」という現象によってじわじわと諸臓器、血管などの「老化」(動脈硬化、細胞癌化など)を来すことだ(これが加齢による自然の老化に上乗せされる)。そういわれても理解しにくければ、「体の老化が早まる」と言い換えてもよい。しかも、内容的には自然老化より「たち」が悪い面がある。では対策は?一つはタバコの有害性をお茶の間で、繰り返し解説、提供出来るメディアとして「テレビ」を活用することだ。厚労省や自治体などがスポンサーになり、NHKや民間テレビが無償か低コストで日に何度かコマーシャル風に啓蒙情報を流す。また、タバコの大幅な値上げ(1箱2000円位に)を断行し、それによって国が国民の健康に対し大きな懸念を持つことを具体的に表明することも効果的だ。どちらも夢の中の話だが。今現在も多くの喫煙者が「シガレット」という危険な車種を時にはくわえ煙草で運転している。新山手病院循環器禁煙外来 沖本孝雄