さて首都圏では、というより全国的に極主夫道の上映は終わったころですかね。
正直この映画についての感想は書くか否かためらわれました。
それなりの金出して見に行く映画にはそれなりの重厚さと芸術性と哲学みたいなものを求めてきた私には
「このお悪ふざけ満載阿保祭りストーリーはテレビで十分なのでは……」と思ったからです。
でも、玉木君演じる不死身の龍。
この新たなキャラクターを与えてくれた原作と監督には、ひたすら感謝です。
だから観に行きました。
思えば、殴り者の暗雷、のだめの千秋、鹿男の小川先生、MWの結城、女の勲章の銀四郎、桜の塔の上條 漣、そして極主夫同の不死身の龍と、彼は正反対の顔とイメージをいつも見せてくれてきましたね。
その中でも、龍ちゃんはある意味、彼のイメージで今まで使われずにいた「肉体美」「悪い顔の方のイケメン」「突き抜ける変顔」
「アクションシーンでの動きの良さ」「結局は愛が一番大事な家庭人」「やくざとしてのドスとコミカルさ」「バカ度」そのすべてを御開帳してくれた、誠にぜいたくな役だったと思うのです。某声優さんがこの役をやってくれれば、という声を原作ファンからたくさん聞きましたが、不死身で家庭人で何かと突っ走る龍のアホさと逞しさとやさしさが、余すところなく出ていて、わたしはこれはまさに今の玉木君にはまり役だと思いました!
こう言っちゃなんですが、MWの結城の対極として、記念すべきはまり役です。彼の魅力をとことんまで引きずり出してくださって、監督には、ありがとうとしか言いようがありません。
彼の演じた役に、また一つ宝物が加わりました。それはそのまま演技の持ち幅として、玉木君の財産となるでしょう。
虫が割と平気な私としては、冒頭、龍の乳首にGが止まるシーンが、一番の萌えどころでしたああ、Gになりたい♡
話しは変わります。現在私の肝臓にはなぜか6センチ大の腫瘍があり、(なぜかもなにかもない。人生何が起きてもおかしくないのだから)あと、乳の内部にもなんか点在してるそうです。
そんなこんなでしばらく日赤に通って色々検査した結果、「良性ではあろうが、これ以上デカくなった挙句に悪性化したら手が付けられない。今の内切除しよう。正直、悪性かどうかは切ってみないとわかりません」と言われ、8月の14日に入院、15日に手術となりました。手術時間は四時間から五時間だそうです。おなかはお臍中心に最大で20センチの切腹。
でもね、全身麻酔でしていただくことなので、あまり重くとらえてません。結局悪性で余命何ヶ月と言われたところで。私はこの年齢になるまで生かされたことで感謝で一杯なんです。
だがっ!どーしても悟った顔して通過できないことがある。
それは「胃の内視鏡検査」だっ。
肝臓の手術前にすぐ裏にある胃の内視鏡検査もした方が、と言われて、思わず「鎮静させてもらえますかっ?」
と聞いた私。
残念ながら武蔵野日赤ではやってないそうです。大病院だろが、それぐらいやれよ。
大の嘔吐反射王であり先端恐怖にパニック障害持ちのわたしは。喉に白滝が突っかかっただけでダイニング中暴れ回るバカ野郎なのです。歯医者でも、大手のクリニックに通っていて、わたしの治療ができるのはベテランのH先生だけです。白内障の手術は全身麻酔で受けましたが、何の苦痛もありませんでした。
あわてて近所の鎮静してくれる評判の病院に予約入れましたが、今も心境は穏やかではありません。
100人に一人は、鎮静剤が効かない人がいるとか。
バイオリニストの高嶋ちさ子は鎮静かけてもらったにもかかわらず、内視鏡を挿入された途端「何すんだこの野郎!」と大暴れしたそうです。
看護師二人と医師をぶん殴り、胃カメラを引き抜いて大抵抗して、「あなたは当院では診られません」とさじを投げられた人もいるとか。
もう今から血圧が下100上140を超えて脈が90平均になってる私は、(胃カメラ検査は25日ですが毎日恐怖に震えてます)100人に一人の迷惑患者だ。そうに決まってる。
手術よりも、手術が失敗して死ぬことよりも、もしかして悪性だったらってことも、これに比べりゃ怖くない。
夫は全然平気で人間ドックで胃カメラを素で飲んでました。たいしたこたないそうです。
信じられない猛者だ。当日女装して私の代わりに行ってくれよー。
もしくは、25日前に事故か突発的な病気か強盗に押し入られて、誰か私を殺してくれないかなあ。
本気でヤバいです。
内視鏡がのどめがけてやってくる夢ばかり見て、まともに寝られません。
誰か―。私を○してくれえ。
どなたか、読者様の中に、自分も鎮静下で内視鏡検査をしたけど全然辛くなかったよ、という経験お持ちの方、いらっしゃいませんかー (/_;)