さて。
人により、人生最後の後始末を整理する、残された者たちのための
エンディングノート
を書き始める時期にはばらつきがあると思う。
うちは、モノは多いし預金あちこちにしてるし有価証券は多いし墓は先祖代々の寺だしで問題が多いので、
世間知らずの娘と息子がいざというときにあわあわしないように、今のうちコクヨのエンディングノート買ってきて夫婦でぼちぼちつけ始めた。
まだちょっと早すぎると思うんだけどね。
同い年の友達なんか遺影も写真館で撮影して済ませてる。
姉ももう書き終えたといっていた。
まあ早ければ早いほど安心だよね。
しかし困るのは一族の系図。あれ、祖父母の下の名は?いとこの配偶者の名前は?いちいちあちこちひっくり返さないと思い出せない。
あと持ってる不動産、動産、保険、有価証券の正確な記入。
生まれてから今まで住んできた土地の正確な住所全部。めんどくせー!!
教えてもらおうにも両親はとうに他界してるし。
いざというとき連絡してほしい親戚、友人。
ごめんね、私も旦那も家族葬で後は火葬でいいんだよ。香典もお断り。んなもん貰ったら後で手配する方が大変でしょ。
できるだけシンプルに消えたい。子どもが望むなら散骨でも何でも構わん。
しかし寺との付き合いが…… 何が何でも寺に埋葬されなきゃならない夫の戒名は……
てなことで最近辛気臭くもめてます。
わたしがどうしても戒名つけなきゃ納骨してもらえないなら、猫大姉でいいよ。三文字だから安いでしょ。
小説を趣味で書いてるから世界の色んな葬儀調べてきたけどね、チベットの鳥葬が一番いいね。
散々いろんなものの命を食べてきたものが、野良犬や野良獣や野鳥に食べられてすっからかんになる。気持ちいいじゃないですか。
でも家族をチベットに行かせるわけにもいかないしなー。
あと最後に送る時のBGMとか飾る写真とか、最後のデータページに入れるようになってる。
今写真はともかく音楽選びで悩んでます。ピアノ曲集が好きなんだけど、葬送行進曲も仔犬のワルツも駄目だしね。
ここはひとつマーラーのアダージエッットか? ベニスに死すでいくか?
結構楽しく選んでます。
ただ望みは一つ。
でっきるだけ地味に。家族とごく身近な親類だけで。安く!さっさと焼いてくれい!
わたしはね。
自然に帰る時が楽しみでならない。
地中でもいい。海中でもいい。樹木葬でもいい。出来るだけ自然の懐に抱かれて、自然の一部に帰りたい。無になりたい。
ただ思うのは三匹位の猫のこと。
健康で長生きしてほしいけど、化け猫みたいに長生きして、わたしたちに取り残されるなよな!
そのときは預けてほしい老猫ホームを指定してあるけど。
以上、コロナが全世界的にまん延してるので、もしもの時を考えて毎日やってることでした。私持病持ちだしね。
娘に「エンディングノート書いてる」といったら、「それはいい心がけだ!さっさと完成させてくれ!」と喜ばれた。
感謝はされたけど、なんか複雑……
(ちなみにこいつは積極的に親を散骨で海にばらまく気でいる。墓参りが面倒らしい)