最近になって、亡くなった両親がわたしたち娘三人を「とっとと嫁がせねば」と無理やり見合いに突っ込んだ心境がわかってきた。

女の子と男の子ではやはり、違う。

親にとっては、娘は、安心できる男の手に預けてこそ「永久就職完了、親の義務は果たした」なんだ。

それがいいとか間違ってるって話じゃなくて、

最近すこぶる精神具合も体調も急降下の自分(精密検査の結果待ちです)の本音が、

娘を安心して預けられるいい伴侶に出逢ってくれて本当によかった。なのと、

就職活動真っ最中の息子が、どこでもいいいから内定貰えますように、なんだもの。

 

今まで恋愛のれの字もなくオタク体質で、趣味が囲碁と自分流料理造り(てんぷら上手!)と食べ歩き、ハモニカにシロホンにぷよぷよ、

な息子の将来を案じてきたけれど、

本質的に人間に関心薄い彼の「理想の未来」を聞いてびっくりした。

『ちゃんと勉強して安定した企業に入る。仕事の面で評価される。世間の役に立つことをする。

結婚し、子どもを作り、幼稚園や小学校の運動会で胸を張って保護者枠で参加して、子どもに”お父さんはすごいねえ”と言ってもらう事』

なんだそうだ。

まともすぎて多少不安になる。

 

そうだなあ。

まずは、恋愛の相手を見つけてくれ。何なら女の子の親友でもいいよ。

世間に一人前と見られたい、誰かに幸せにされたいというより、誰かを幸せにしたい、と心から思うその瞬間を、

母としては待っているのですよ。