「女の勲章」の感動と興奮も冷めやらぬうちに、玉木君の映画情報が!しかもすごい設定だよ、これ。あえて「MW路線」とは言いたくないけど、父親によって「純粋悪」となるべく育てられた財閥の息子の物語。闇の路線キター!!

 

http://eiga.com/news/20170422/2/

 

「悪と仮面のルール」

原作者は芥川賞作家・中村文則氏。わたくしこのかた知りませんでした……

記事によると、

『2002年に「銃」でデビュー。05年に「土の中の子供」で第133回芥川龍之介賞に輝き、12年に「掏摸(スリ)」がWSJの「12年のベストミステリー10作」に選ばれた。さらに14年には、ノワール文学への貢献を称える米デイビッド・グディス賞を日本人で初めて受賞し、その手腕が国内外で高い評価を得ている』

おー、ノワール文学の旗手ですか。そして海外で評価されていると。

 

冒頭でもストーリーに触れましたが、もいちど。

財閥の息子に生まれながら純粋悪となるべく父親に育てられ、14の誕生日に地獄を見せられることになっていた主人公。ある少女に思いを寄せるけれど、地獄の住人になるその前の年に「愛するものを殺される」という地獄を父親に見せられ、ついにわが手で……

そして闇を抱えたまま名前を変え、顔を変え、別人として成長する。

 

何でも似たほうに寄せて表現されるのは嫌だろうけど、本人の中でも、MWの結城が思い浮かんでいると思う。だってこの映画からの画像の玉木くん、もう面構えがブラックそのもの。こういう表情消した顔にするとこの人心底怖いんだよね。まともな人間じゃないだろアンタ、といいたくなるほど。

新次郎や署長の金さんの口角の上がった笑顔の対極の、光の差さない闇の顔ですよ。

泣きの演技で本当に慟哭する彼は、こういう絶望が貼りついたような顔させても迫真過ぎて怖い。

「女の勲章」の銀四郎は、女性をとことん道具のようにもてあそぶ蛇のように狡猾な美青年、とみせて、ドラマでは抱えていたウエットな思いがあふれ出して最後に決壊した。その「渾身の泣き」に魂を揺さぶられたものでした。

でも、今度のキャラ・新谷弘一は、どこまで凍り、巨悪に対してどういう位置づけで生きるのか。

本人曰く「デリケートで難しい役柄」だそうで

すごくキャラの作り甲斐があるんじゃないかな。

 

ここで是非メガネに登場してもらいたいものだけど、それかけられたらもう結城と銀四郎と新谷弘一で闇メガネシリーズになっちゃうかしら。

 

しかし、業界はやっと最近玉木君のブラック面の魅力に気づいたようで、嬉しい限りです。

実際これだけクールビューティで、本当に体温を失った男の顔ができる役者はいないと思うの。

是非美しく凍り付いてください。

闇の氷中花が咲く時を、楽しみに待ってます:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

ところで私事。

いつも小説の挿絵でお世話になってる絵師eoちゃんが、鎌倉の由比ガ浜のギャラリーカフェ

「House Yuigahama」のウインドウペイントを手がけました。

 

 

かわいいでしょ。

 

幼い女の子が外から寄ってきて、つる草の茎を指でなぞってた。 

 

 

建築からインテリア、ガーデニング、湘南エリアでの暮らし等々に関する蔵書が数百冊。食べ物では、ドライカレーがスパイシーでおいしいよ。

 

家づくりに関わる人びとが働く「シェアオフィス」もあって、多方面のアートをプロデュースしている、豊かでおしゃれな空間です。

お近くにおいでの際は、是非!