暗くなってきて怖くて泣いてたら、ふわふわの大きなくまが現れて、おいでおいでしてくれたんだ。
もう食べられるのかなって思ったら、ぼくを抱き上げて大きな穴に連れてってくれた。
そこには木の実や果物がたくさんあって、ぼくが食べても怒らなかった。夜はくまさんに抱きしめられて、お腹を枕にして寝た。呼吸するたびにふわふわゆれて、気持ちよかったよ。
朝起きたら穴の入り口にきつねさんが顔を出してて、なにかおいてったとおもったらいなり寿司だった。腐ってなかったから食べたよ。どこかの稲荷神社から持ってきたのかな。
次の夜は綺麗な女の人がひょっこりあらわれて、何でも話してごらんっていうから、いろいろ胸にあったことをはなしたんだ。そしたら、山のみんなに伝えておくよ、食べ物は心配しなくていいよっていうから、ありがとうっていった。そしたら急にきつねの姿になって、闇の中に駆け出していったよ。
次の日からいろんな食べ物が穴の入り口に置かれるようになって、いろんな動物が出たり入ったり、たぬきさんや大きな犬もいたな。みんないろんなもの咥えて持ってきてくれた。
犬のうちいっぴきは、お仕事してる知り合いの犬がきみのことさがせって人間にいわれたけど臭いかいでもわからない振りしといたからって、そうつたえてくれっていわれたって。
あれ、何でぼく動物の言葉が分かるのかなって思ったけど、そのときはわかったんだ。
食べ物や水はね、山の中でぼくを探してる人たちのリュックや荷物から盗んできたって。
でも、遠くからお母さんの叫び声やぼくを呼ぶ声が何度も聞こえて、もうやっぱり帰りたい、もう一度家族と暮らしたいっていったら、それがいいよってみんないってくれて。
きつねさんは次の朝自衛隊の人に化けて、ぼくを近くの演習場まで案内してくれた。
いいかげんほんとのこと言えって?
だってこれがほんとのことだもの。ぼく家に帰ってまたみんなと暮らす。
いやなことがあったら、きつねさんやくまさんに助けてもらう。山にみんながいるから大丈夫。
そう思って暮らすんだ。
これでいいでしょ。だれもめいわくしないでしょ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上、最近読んだ「山怪」のマタギのエピソードからいろいろいただいてつくってみました
少年はまだ7歳。親との間にわだかまってる感情、しこり、いろいろなものを時間かけてときほぐしていって、また家族として再生してほしい。
反省すべき大人はきっちり反省し、どうして子どもが危機に陥るような事態になり、どうして生き延びることができたか、そこを一つ一つ数え上げて、素直に謝罪と感謝とで織り上げてほしい。
まだまだ親が悪いと言い続ける人たちも多いだろうけど、それはもう当事者の中で乗り越えるべき問題だと思う。
少年には、どうかぐれないで、周りに振り回されて恨みを増幅したりしないでと切に願う。
まっすぐ生きていってください。
今回のことは人世の中で一つの傷、乗り越えるべき壁となるかもしれないけど、誰かの助けが必要だと言えば、必ず手や心を差し伸べてくれる人は周りにいるはず。そう信じたいです。
そして、今はとにかく顔の見えないネット社会。
顔の見えない人たちからの悪意や推測、叩きが、家族の再生を不可能にすることもあると、終わりなきネット探偵は自覚してほしい。
でね、もしどうぶつたちにたすけてもらったなら、みんなとなかよくして、感謝を忘れないでね。(まだ言うか
)
もう食べられるのかなって思ったら、ぼくを抱き上げて大きな穴に連れてってくれた。
そこには木の実や果物がたくさんあって、ぼくが食べても怒らなかった。夜はくまさんに抱きしめられて、お腹を枕にして寝た。呼吸するたびにふわふわゆれて、気持ちよかったよ。
朝起きたら穴の入り口にきつねさんが顔を出してて、なにかおいてったとおもったらいなり寿司だった。腐ってなかったから食べたよ。どこかの稲荷神社から持ってきたのかな。
次の夜は綺麗な女の人がひょっこりあらわれて、何でも話してごらんっていうから、いろいろ胸にあったことをはなしたんだ。そしたら、山のみんなに伝えておくよ、食べ物は心配しなくていいよっていうから、ありがとうっていった。そしたら急にきつねの姿になって、闇の中に駆け出していったよ。
次の日からいろんな食べ物が穴の入り口に置かれるようになって、いろんな動物が出たり入ったり、たぬきさんや大きな犬もいたな。みんないろんなもの咥えて持ってきてくれた。
犬のうちいっぴきは、お仕事してる知り合いの犬がきみのことさがせって人間にいわれたけど臭いかいでもわからない振りしといたからって、そうつたえてくれっていわれたって。
あれ、何でぼく動物の言葉が分かるのかなって思ったけど、そのときはわかったんだ。
食べ物や水はね、山の中でぼくを探してる人たちのリュックや荷物から盗んできたって。
でも、遠くからお母さんの叫び声やぼくを呼ぶ声が何度も聞こえて、もうやっぱり帰りたい、もう一度家族と暮らしたいっていったら、それがいいよってみんないってくれて。
きつねさんは次の朝自衛隊の人に化けて、ぼくを近くの演習場まで案内してくれた。
いいかげんほんとのこと言えって?
だってこれがほんとのことだもの。ぼく家に帰ってまたみんなと暮らす。
いやなことがあったら、きつねさんやくまさんに助けてもらう。山にみんながいるから大丈夫。
そう思って暮らすんだ。
これでいいでしょ。だれもめいわくしないでしょ?
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以上、最近読んだ「山怪」のマタギのエピソードからいろいろいただいてつくってみました

少年はまだ7歳。親との間にわだかまってる感情、しこり、いろいろなものを時間かけてときほぐしていって、また家族として再生してほしい。
反省すべき大人はきっちり反省し、どうして子どもが危機に陥るような事態になり、どうして生き延びることができたか、そこを一つ一つ数え上げて、素直に謝罪と感謝とで織り上げてほしい。
まだまだ親が悪いと言い続ける人たちも多いだろうけど、それはもう当事者の中で乗り越えるべき問題だと思う。
少年には、どうかぐれないで、周りに振り回されて恨みを増幅したりしないでと切に願う。
まっすぐ生きていってください。
今回のことは人世の中で一つの傷、乗り越えるべき壁となるかもしれないけど、誰かの助けが必要だと言えば、必ず手や心を差し伸べてくれる人は周りにいるはず。そう信じたいです。
そして、今はとにかく顔の見えないネット社会。
顔の見えない人たちからの悪意や推測、叩きが、家族の再生を不可能にすることもあると、終わりなきネット探偵は自覚してほしい。
でね、もしどうぶつたちにたすけてもらったなら、みんなとなかよくして、感謝を忘れないでね。(まだ言うか
