ブログネタ:2011年3月11日なにしてた? 参加中あの日。
わたしは吉祥寺駅前の書店で立ち読みをしてた。
その瞬間の感覚をどういったらいいか、
床が横に滑っていくような不思議な感覚を眩暈とともに覚えて
地震だとは思わず、あれ、体調悪いのかなと思い、店の外に出たら
街がゆさゆさ揺れ始めた。
辺り一面、ごおおおおお、ガシャガシャと大きな衝撃音を立てながらすべての建造物がきしみ始めて……
目の前の街灯につかまりながら思ったのは、
震源がとても遠い、とてつもなく大きな地震だという事。
そして、
ああ、もう元の日常にはしばらく戻れないのかもしれないと、そう直感で思った。
当たり前と思っていた日常があまりにも幸せなものだったとこれから知ることになるんだろうなと。揺れながらそう思ってたな。
公園を突っ切って帰ろうと公園通りを通り、途中コンビニで水を買おうとしたら
店内落下物だらけで床は赤ワインかジュースか真っ赤な水が流れていて禍々しく、「危ないのではいらないでください」とテンパった店員に言われて諦めた。
階段を下って井の頭公園に入れば、そこはいつもと変わらない景色で、外国人一家がお茶屋でおうどん食べていて
さっきの地震は幻だったのかと。
でも、携帯が通じない。家族の誰にかけても、出ない。
一人公園を突っ切り帰宅した私が見たわが家の玄関。
飾り棚の飾り物、あちこちの国で買ってきた天使たちがなんと、ひとつも倒れていなかった。
これはそのとき撮った写真です。
(クリックして拡大してね)今考えても、本当に不思議。
大学にいって様子を見た娘が送ってきた大学の図書館の画像はこんなだったのに。

あとになってわかったこと。
その時間、息子は友人の家の地下室でカラオケを熱唱中で、一曲歌い終えてから逃げた。
娘は彼氏のアパートにいたけれど、突然の大揺れにパニクる彼女(ぼろアパートなのです)の上に彼が覆いかぶさり、ずっと全身で守ってくれた。
夫は役所で仕事中。タクシーを利用して帰宅したのが夜中の二時。
家族で言葉もなく見た津波の映像。これが現実かと、心が凍った。
それからずうっと何か月も心は凍りっぱなしで……
今も心の芯が、解凍しきれてない感じ。
昨年五月、娘はそのとき守ってくれた彼と結婚しました。