久しぶりに朝ドラ感想。
いやあ、毎回揺らしますねえ、「あさが来た」の脚本家。
シーソーの両側に白蛇はんと新次郎乗せてぎったんばったんがこれから続く予感……
あさとはつは、イメージ安定してますけどね。
白蛇はあっという間にデレちゃった。甘い奴め、顔だけ鬼畜か。
そりゃ朝からいじめシーンはあまり見たくもなかったけどね、はしょりすぎじゃない?
もう少し根性見せて嫁いじめ→にくい母親もいじめに参加→嫁守りに回る白蛇→と、ツンデレを段階踏んで見せてくれると思ったら、あっという間の脱皮かい。
でも、はつの笑顔はうれしかったなあ。
「いやあ、嬉しおすなあ」というセリフに、両親に聞かせたいなあ、と思ったもの。うまいなあ、あおいちゃん。
あさちゃんも、朝帰りの新次郎を責めるでもなく、自分が悪かったとしゅん。素直過ぎてなんか申し訳なくなるわ(なんでだ)。
で、新次郎のキャラだ。いやあ、手ごたえのあるあほボンで面白い。本当に、あほうだわ。
ようく考えて決めた道には新しい朝が来る、と明言を残しながら、その相手に初夜で投げ飛ばされ、一か月も三味線の美人師匠のところに夜間逃亡……
あさは素直に待ってるみたいだけど、これ、むしろはつだったら追い詰められてたと思う。
「嫁としての使命が果たせない」とかなんとか。

にしてもだ。
祝言の日を忘れていたという件といい、ひと月逃亡といい、設定、極端すぎないっすか?
周りがバタバタ準備してんだからわかるでしょ?
それともずうっと外出してたのかな。親と会話する暇もないぐらい?

正直あまりじっくり朝ドラって見たことないんだけど、あの「字の下手な娘が習字すると顔が羽付きの罰みたいになる」という演出といい、わかりやすいんだけど漫画的な……
朝ドラ見慣れた人には違和感ないのかな。
わたし、大河も類型的表現がきつすぎて「篤姫」すら敗退した口だからなー。
いやいや、これ、おもしろいんだけどね。
脚本家が、視聴者意識して「揺らしたるでー!」と意気込んでるのが目に見えるよう。

しかしだ。玉木くんをイメージしたら新次郎が書きやすくなったと脚本家さん言ってたけどさ、
「わてお面よろしおすやろ?」「自分でよういわんわ」て、りっぱなあてがきやなオイ。
玉木くんの苦笑が目に見えるようだわ。
でも、彼をイメージしてると聞いてるからこそ、これからの馬鹿っぷりがますます楽しみな私です。
結城美智雄で源義朝であほぼんの新次郎はんで千秋先輩で。
このふり幅の大きさが玉木宏だもの。
そしてその根底に、人好きのするあったかいおおらかさを持っているという、大人の男ならではの持ち味。きっとどんどん生かしてくれるよね。
これからも、楽しみにしてまっせ!

あと、この時代の豊かな階層の風物がいいよね。
二人とも嫁入り前は、かわいい丸髷に華やかなかんざし、鮮やかなお振袖にだらりの帯、ほんとうにかわいかったのに、
嫁入りして地味になって残念だー。
特にかんざしがよかったなあ。花が咲いたような可愛い顔の横で揺れる、小手毬みたいなかんざし。あれ、ほしい。
ついでに犬張り子もいいなあ。買ってこようかな。(なんのために?)



秋を感じた風景追加。
いつもの駅への通り道。もう蝉の声も絶えて、しんとした地中に新たな命の誕生を幻視する10月の公園。