玉木くんのドラマでふわふわしていたかったこの場だけど、どうしてもここしばらく煮えたぎっていることがあるのですいません、ここで取り上げさせてください。
表題通り、朝日新聞の朝刊の天声人語についてです。
ツイッターでもだらだら書きましたがこちらにも転載・加筆。
ここで取り上げられている事件は、ある一つの巨大な流れの象徴であり、それは私が今小説(毎度ここで宣伝しているあれ)を書くきっかけになった激しい「怒り」の根幹をなすもの、正視してはいけない恐怖とまったく同等のものです。
天声人語の書き出し。
『およそ戦争は「大人の男」が始め、明日を担う女性と子供の犠牲に耐えかねて終わる。武力をもて遊ぶ者にとって、ときに「女子供」は煙たい』
女性差別に抗議するブログを書いていたパキスタンの十四歳の少女が武装勢力に銃撃された事件についてのものです。脅しを受け続けながらも発信をやめず、怯えながら学校に通っていた彼女は銃撃を受け、いまだ意識不明です。
彼女が主張していたこと。女性でも自由に外出できるようになってほしい。学ぶ機会を奪わないでほしい。自由に仕事につけるようにしてほしい。それだけです。
異国の価値観に物申すのは筋違い、ある種の宗教はアンタッチャブル、うっかり言及するとわが身に害が及ぶ、だから誰も語ることすらしたがらない。けれど彼女は語り、命を狙われた。
語るのが嫌なら読んでください、せめて今朝の朝刊を。
ひととひと、男と女でこの世ができている限り、わたしはよその国知らない女性の受けた悲劇だと知らぬ顔をできない。
なぜなら自分の中で世界は国境によってではなく、男と女の縦割りで区切られているからです。
いつもいつもそうでした。わたしは日本人である前に、女性なのです。
だから彼女や彼女たちの問題はいつでも私の問題なのです。
世界にこういう悲劇が満ちる限り、そしてそれを聞くたびに、体中の毛穴から血が噴き出るような、女生としての私の痛みも続くでしょう。
表題通り、朝日新聞の朝刊の天声人語についてです。
ツイッターでもだらだら書きましたがこちらにも転載・加筆。
ここで取り上げられている事件は、ある一つの巨大な流れの象徴であり、それは私が今小説(毎度ここで宣伝しているあれ)を書くきっかけになった激しい「怒り」の根幹をなすもの、正視してはいけない恐怖とまったく同等のものです。
天声人語の書き出し。
『およそ戦争は「大人の男」が始め、明日を担う女性と子供の犠牲に耐えかねて終わる。武力をもて遊ぶ者にとって、ときに「女子供」は煙たい』
女性差別に抗議するブログを書いていたパキスタンの十四歳の少女が武装勢力に銃撃された事件についてのものです。脅しを受け続けながらも発信をやめず、怯えながら学校に通っていた彼女は銃撃を受け、いまだ意識不明です。
彼女が主張していたこと。女性でも自由に外出できるようになってほしい。学ぶ機会を奪わないでほしい。自由に仕事につけるようにしてほしい。それだけです。
異国の価値観に物申すのは筋違い、ある種の宗教はアンタッチャブル、うっかり言及するとわが身に害が及ぶ、だから誰も語ることすらしたがらない。けれど彼女は語り、命を狙われた。
語るのが嫌なら読んでください、せめて今朝の朝刊を。
ひととひと、男と女でこの世ができている限り、わたしはよその国知らない女性の受けた悲劇だと知らぬ顔をできない。
なぜなら自分の中で世界は国境によってではなく、男と女の縦割りで区切られているからです。
いつもいつもそうでした。わたしは日本人である前に、女性なのです。
だから彼女や彼女たちの問題はいつでも私の問題なのです。
世界にこういう悲劇が満ちる限り、そしてそれを聞くたびに、体中の毛穴から血が噴き出るような、女生としての私の痛みも続くでしょう。