えー、週末、サンタヒルズというキャンプ場にホタルを見に行ってきました。
予報通り夜は雨。
キャンプ場は田んぼの中のうっそうとした低い丘を一つ抱えたロケーション。
気温が下がり雨が降ると、蛍はまず現れないといいます。が、
夜の八時過ぎ。ホタルスポットのまっくらけな田んぼに出ていったら、(キャンプ場ではホタルのスポットを一人一人に案内してたけど誰もいない……)
飛んでました!
その数、目視で20匹~30匹?
LEDライトみたいな青白い、でも結構力強い光が、カエルがげこげこと鳴きかわす田んぼのあちこちをふわふわふわふわ。この明るさは、ゲンジボタルだな!
義朝様~。おーいっ。(大河じゃまだ生きてますって)
懐中電灯のあかりを消して突っ立ってたら、ふわふわ木の上から近寄ってきて体の周りをゆっく二周三周してくれたのが二匹ほどいました。
見てるの?
驚くほど明るい灯りで、点滅もほとんどせずずっと光ってた。幻想的で静かで、何か物悲しい、静かな田んぼの夜。
ありがとう!
いいところでした、サンタヒルズ。コテージ泊なので雨でも快適。また来ます!
ホタルは7月頭まで見られるそうです。

写真は後程。(ホタルじゃなくてコテージ中心だけど)

さて、平清盛。
ああっ、イライラする。おのれ信西!
頼長の志とおなじく、国の未来を憂えてこそという思いが根底にあった。
と、台記を呼んで涙をこらえる禿げ頭を見て一時は思ったものの
前々回の日記に書いたと同じ怒りがふつふつと再燃。(以下自己引用)

信西は腐った世を変えたいと言っていたけれど、無理!
だっていくら綺麗な涙を零そうと、あんたのしてること自体が腐ってるから。
後白河法皇って権力握らせるに足る人物か?民のためを考えられる人物か?
キラーパンクな感性しか持ってない彼に追従して、自分の力を広めたかっただけじゃないのか?
綺麗な目でごまかしたって駄目だよん。
反対勢力とその一味を見せしめに殺したところで、憎しみの芽は摘むことができない。結局悲劇は繰り返される。くさった mans worldの方法論は結局平和を生むことはないのです。



自分が私利私欲でやっていることだと思うならその時は首をはねよ。といってるが、のし上がるためには必要なブレーンだと清盛に思われてることを確信しての物言いじゃないかこのハゲ。で後白河法皇―つるっぱげ―清盛。という強力なラインができてしまった今、おなじ戦いの功労者であるはずの義朝は完全に蚊帳の外。く~~っ。しかもだ、平氏の棟梁である清盛を取り立て、代わりに源氏をないがしろにすることで、清盛の、あるいは平氏の栄華と誇りに弾みをつけ、そして益々取り立てようというあからさまな信西のやりかたはあまりにえぐい。
人心を操るには敵対するライバル同士をあおり、こなたを取り立てあちらを落とし、取り立てたほうの力を利用すると。王道ですね。
清盛の笑みも黒いことこの上なし。いいんですか、大河の主人公があんな腹黒い笑みを浮かべちゃっても?
今まで、空気が読めないながらも、筋の通らないことに怒りやいら立ちをあらわにしてきたごんたくれが、叔父とその他(適当)を切り捨てて寝込んだ後覚醒しちゃったの?
なんか、ここまで見てきた平清盛というキャラとつながらない。急に清濁併せのむ大人になるのはいいとして、あの黒い微笑みが飲みこめないんです。
だけど脚本家も手練れと見えて、視聴者のイライラを、嫡男である重盛に拾わせます。
あの胡散臭い信西の言いなりになり叔父を切り捨て栄華を手に入れる、その上で晴れ晴れとした顔をしている、そんな男の嫡男としての覚悟が自分にはない!
その息子の叫びに、「さようか」と言ったときの表情。
あの笑みはいらんと思うの。
息子の憤りは、かつて清盛が同じ立場にあったならきっと叫んだことではないですか。せめて真顔で受けたれよ。その上で投げ飛ばすのは構わないからさ。真剣に聞けよ。真剣に怒り真剣に納得のいかないことを拒否しようとする、その息子の姿はあんたのかつての姿だぞ!そう内心突っ込まずにはいられませんでした。
その点、源義朝の悲しみと苦悩は、かつて勝気だった時ときっちりつながってます。
陰でこそこそ頼んだりせず、衆目の中で、真昼の日差しの下で、自分にも褒賞を、自分の国を、領地を!と身も夜もなく信西に叫ぶ。やはり、義朝です。そして玉砕、完全無視。
あのとき、信西に声をかけられ連れ立って邸内に消える清盛を見る義朝の眉間に、
いつもの苦悩皺は寄っていなかった。
平らかに、ただ現実を見つめ、ああそういうことなのかという悲しみと怒りと諦観がありました。
あの表情、うまいなあ。何か無常を感じる無表情でした。
そして、美しかった……

頼朝に大事なお役目を賜った場で、倒れる由良。そして予告でのあの壮絶な表情と台詞…… 常盤御前との間の子二人を抱きしめる義朝の切ない表情、丸めた背中。
ここに、義朝の怒りが透けて見えます。彼がどうして、どれだけ誰を憎み、これから何をすることになるかを考えるとただ辛い……。

そして、予告でのつかっちゃん(信頼)の台詞も。
「あの宋かぶれの学者崩れが!」
やっぱりあんた義朝の味方になっちゃうのね。ありがとう。でもなんで君なんだよ~~。
阿部寛あたり持ってきてくれよ、見てて楽しくないわ。しくしく。


さー、9時だ。鍵のかかった部屋が始まるわ。