さて、最初は+actのサクッと感想からいきます。写真は縛り玉と白玉ですね。(誤解を招く省略)
縛り玉、えらいドヤ目線ですが、これは指定ですかい。
義朝が無理やりタイムマシンに乗せられ、しかたなくポーズ取ってるような目つき☆
白玉はひらふわした感じでイメージ変えてます。わさわさ髭ありなんで何となく不思議な感じだけど。

さて、記事感想。ひとことでいって
「みんなで確認しよう 玉木宏の素敵なところ」
こういうの好き合格
語ってくださったのは、映画『銅雀台』で共演したウー・ルーチンさん、『平清盛』の磯智明プロデューサー、『レベル7』の塚原あゆ子プロデューサー。と、編集部。

で、今回印象に残ったおことば。玉木宏は……

「心が健康」
「いい具合に鈍感」
「男っぽい」
「人あたりがよく我慢強い、愚痴を言わない、礼儀正しい」
「度胸がいい。自分だったらこうだ、とあたりをつけてざっくり行く」
(大声出してと言ったらものすごい声出してびっくりした)←昨日の「出陣じゃー!」とか?
「チャーミング、かわいい」
「いるだけで場の空気を明るくする」
「頼れる座長的な雰囲気」
「美しい。顏立ちもさることながら、立ち姿、均整のとれた体躯、優雅な身のこなし。礼儀正しくそれでいて飾らない人柄。同じ日本人として誇りを感じずにはいられない」


あああ、何もかもがわたしと正反対だ。絶対こういう人種にはなれない。
あなたが神か!クラッカー


さて、義朝様の余韻に浸ってるうちにもうレベル7が今夜。
正直、あまりにはまり役なので、この印象から抜け出て他の玉木くんをいま見るのがつらいぐらい。こんな気分は久しぶりです、いつもは同時にいろんな顔を見られるのが楽しみだったのに。

保元の乱。戦場としては、まあ昔はそうだったにしろ、いちいち武将同士が間合いを測り、それぞれの思いを口にしながら(義朝は口にしてないか。主役の大事なお仕事ですね)覚悟の対決をしている間、五分の一ぐらい気分が兎丸状態になってました。
いまのうちにちゃっちゃと矢を射れば二、三人倒せるんでないか?」←これ考えちゃダメ爆弾

だからずどーんと兎丸が丸太で突っ込んでいくの見たときは爽快だった。この方が話が早いだろー!て、ひとり少年ジャンプ状態の兎丸、なんかかわいいアップ
今回の戦いは、王家が武士を操り、武勲を焦る気持ちを利用しての戦。
という側面をまず真っ黒信西がわかりやすく打ち出し、戦いの意義を後白河パンキッシュ法皇がひとくさり述べ、源義朝は勝ちを取に行くに迷いのない荒ぶる武将っぷりを披露し、清盛は肉親への思いに揺れつつ武士の誇りを求めるという人間味を披露します。
最後の最後に造反した叔父上を案じ、義朝のつけた火をくぐりながらその姿を求めるあたりに、義朝と相対する清盛のキャラを際立たせてました。
唯一感情移入できるキャラなんだけど、そういう造形なんだけど、なにか、戦いの場面においては突き抜けられない部分が弱みにも感じられてしまいましたが……
で、オウム抱えてあたあたしたすっころぶ頼長。ここに来てもいい演技です、あのダメ義父ちゃんにまで、頭抱えて結果を待ってろとどなりつけられ、うんうんしてる始末だもの。戦が始まると、逃げ惑うしかない宮中の女性と同じぐらい非力なんですね。
延々と小面憎かった状態が続いて情けなさ全開って、ほんとにいいキャラだわ。それに、夜討ちは卑怯卑劣、って主義主張はまあ裏はかかれても間違ってはいない。この人はこの人である意味首尾一貫してるんです。

今回、義朝父、為義が愛する家臣の名を叫びながらしゃにむに息子に向かってくるシーン。ここ、一番悲しかった……。

その家臣、鎌田通清。息子正清が自分の主君につかず義朝の元へ行くのを許した慈愛の人。、その正清が自分方のガンダム八郎に討たれそうになった時、さっと飛び込んで身代りに。
「武士の風上にも置けぬことをしてしもうたわ。断じてこの父を見習うではないぞ……」
ああ、こんな父を失うなんて辛すぎる。正清の絶叫に泣かずにいられようか。
今わの際に、その通清が為義に言う台詞がまた泣ける。
親子兄弟で撃ち合う悲劇に言及することなく、ただ、子どもたちの戦いぶりをたたえるんですね。義朝と為朝もまた、いずれ劣らぬ戦いぶりと。
殿、ご安心なされませ。殿がお育てになった若武者たちはみな立派な武士(もののふ)にお育ちなされておられます。源氏の世は、きっと来ます故……
通清、あまりにいいキャラ過ぎる!!
彼を失った為義の悲しみは察するに余りあります。声をひっくり返して絶叫した後、義朝にしゃにむに切りかかっていく義朝父。通清が死んだぞ、通清が死んだぞ!
父ちゃん、そんなキャラでは武士は無理だよ。と義朝が思ったかどうか知らないけど、この取り乱した父を見る義朝の視線が何とも切ない。あの迷いのない、戦場に置いては非情の武士義朝が、憐みと戸惑いと切なさをたたえて、父に刃を向けることができません。ただひたすら受太刀、受太刀。そんな義朝に容赦なく切りかかる父は、もう通清>義朝なんだけど、だからといって父に刀を振り下ろせない義朝の心情を思うとまた涙……
父が自らの武士としてのふがいなさを嘆いて涙していたとき、わたしがいます、いずれきっと武士としての誇りを取り戻させて差し上げます。と励ましていたあの孝行息子だもの。
今回は特に、父の心情が痛い回でもありました。
藤原摂関家に置いても、道長と頼長が互いに相反して戦う身に。
父、忠実はひとり嘆きます。
優れた息子たちによって、道長公の世のごとき摂関家の栄華を取り戻したいと、わしの望みはそれだけであった。どこでこのようなことになってしまったのか……
息子たちがそれぞれの誇りを持ってすくすくと育ち、それぞれの野心をすくすくと育てれば結局こういうことになる。戦乱の世は結局その繰り返しなんですね。

あと、義朝の愛する緑姫とオレンジ姫。どちらもそれなりに綺羅綺羅しく、ひたむきで一途で覚悟ができていて、こんな女性に愛された義朝も果報者じゃのう、と爺さんのように羨ましく思ってしまいました。特に由良。出来過ぎです。こんな描き方されたら、どSの義朝とはいえ少しはこの覚悟に報いてほしいと思っちゃうじゃないか。狡いでござる。
あと、相変わらず覚えが悪いのでいちいち関係図とか確かめてたら、ネットのなかには藤原頼長男色系図なんてのも落ちていて、思わず奥の細道に迷い込んでしまいましたわキスマーク


小説更新しました。ない頭使いすぎてもうウニウニです。
39話、愛すること