サンキュ!て雑誌。
なんとなく、書店では目にしたことはあるけど、手にとって中を見たのは初めてでした。
ふーん、お値段が390円。
で、狙ってる層もだいたい39歳ぐらいの女性かな?
既婚女性のおしゃれな生活情報誌って感じかしら。お料理中心なら読むところもありそう。
と、玉木くんの記事を探しつつめくってみたら

またありやがった、せっくす特集。
おまけになんか四十八手みたいなイラスト付きだ……

げんなり。これはおばさんのANANなの?
読者対象が〝家族の幸せのために「自分の笑顔」を大切にする女性″だそうだけど
だったらこんな記事いらんだろう!
こういうえげつないもののせると売り上げが伸びるのかなあ。
実際にこんなもん見て研究してるアラフォー夫婦がいたら指さして笑ってやるから出てこい!
ばんと本を閉じて置いて去ろうと思ったが。

いや、玉木くんの二ページ、いいんだなこれが。

変なイラスト見た後でこんな写真拝むのもったいないってぐらい。
しかもお約束の横倒しにされとる!
人間はこの地球上でタテになってる限り、顔面には下に向けての重力が科せられてるわけですが
横になると、上から撮った写真ではある意味顔面が重力フリーになり
そうすると、本来美しい人がさらに無防備なセクシーフェイスになるのですよね。
わたしはこの[横倒し無重力効果な顔」がすごく好みなんです。
くそう、色っぽいったらないわ。ちくしょー。卑怯者!!
もうちっとましな本でこの写真載せてくれよ―――。買うのがつらい本だわあ。

またサザエとかサザエとかサザエとか言っておる。
とっとと結婚して平屋の家に住んで、あいさつはきちんと、感謝は言葉にして、という正しい日本の家庭を築いてくれたまえ!君ならできる、私が許す!歳だからな!

ええ、お話は変わりますが、
本日、というかもう昨日になりますが、
銀座の奥野ビルという築80年のノスタルジック雑居ビルにいってまいりました。
この建物、設計者が表参道の同潤会アパートを作ったのと同じ人だそうです。
昔たまたまお散歩してて見つけて感激ドキドキ
本日思い立って夕暮れ時にまたお邪魔したわけですが
いいわあ、ここ。全然変わってない。


$水☆迷☆宮

外観です。すでに異様な空気が漂っております。

$水☆迷☆宮

玄関です。お邪魔します。


$水☆迷☆宮

旧型の手動式エレベーター。「摩天楼のバーディー」という漫画を思い出しました。


$水☆迷☆宮

切羽詰まってたのでトイレにお邪魔……
怖かったです。写真の印象以上に暗いです。無造作にすっぽんが床に置いてある。
無駄に太いパイプが不気味。


$水☆迷☆宮

地下空間。昔はここに大浴場があったそう。


$水☆迷☆宮

ここはなんか二つのビルがくっつくようにして立っていて、階段の壁には窓があり、お隣のビルの階段が見えます。絵のような静けさ。


$水☆迷☆宮

枯れた鉢植えさえもオブジェのよう。


$水☆迷☆宮

部屋の半数以上がアート系ギャラリーなんですが、この迷宮感のある廊下とひとつひとつ違うドアがあおる不安感が何とも言えない。

$水☆迷☆宮


$水☆迷☆宮

こちらは一応美容室だそうです。閉室の札が。


$水☆迷☆宮

ここを巡っていて頭をよぎったイメージ。
九龍城、バナナフィッシュに出てくるチャイナタウンの隠れ家、生きたまま廃屋になるアパート。



いやあ、いい空間でした。




さて、本日夕方より某所にて小説連載開始です。
作品の雰囲気は相当違いますが
前作「墨といちじく」の続きですので、興味のある方は是非に。

$水☆迷☆宮

タイトルは「酔 迷 宮」です。微妙にこことリンクしております。
今度のは相当長い、そしてかなり本気。(何が?)

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