「自分を責める癖は、やめたほうがいい」
そんな言葉を、よく耳にします。
でも私は、ずっと少し違和感がありました。
本当にそうなのでしょうか。
自分を責める事は、そんなに悪いものなのでしょうか。
人は誰でも、自分の判断に不安を感じます。
大なり小なり、それは自然なことです。
「もし、この判断が間違っていたらどうしよう」
「失敗して、怒られたらどうしよう」
正直に言うと、私自身、今でも不安だらけです。
不安がまったくない日は、たぶん一日もありません。
それでも世の中には、
- 思い切った行動ができる人
- はたから見ると、不安がなさそうに見える人
がいる一方で、
- おどおどして不安そうに見える人
- 何でも人に正解を聞く人
- いつも誰かの判断に従っている人
- 夫や妻の言うことを優先し続けている人
もいます。
この違いは、いったい何なのでしょうか。
私は、こう考えています。
「自分を責める癖」そのものが、悪いわけではありません。
問題になるのは、その責め方です。
実は、自分を責める癖が強い人ほど、
とても責任感が強い場合が多いように感じます。
間違えたら、全部自分のせいになる気がする。
失敗したら、自分を厳しく責めてしまう。
だからこそ、
- 自分で決めるのが怖くなる
- 「どうしたらいい?」
と何度も人に聞いてしまう - 誰かに決めてもらえたら安心する
そんな行動につながることがあります。
これは、優しさや慎重さというよりも、
自分をこれ以上責めないための防御反応かと。
ここで、ひとつ大事な違いがあります![]()
~自分を苦しめてしまう責め方~
- 私はダメな人間だと思ってしまう
- どうせ私が悪いと決めつけてしまう
- 考えること自体をやめてしまう
これは、自分を責めているようで、
実は思考が止まってしまっている状態です。
~自分を前に進める責め方~
- あの判断は、どこがズレていたのだろう
- 次に同じ場面が来たら、どう選ぶだろう
- 今の自分にできる、いちばん小さな修正は
何だろう
こちらは、自分を傷つける責め方ではなく、
振り返りや検証に近いものです。
よく、「行動できる人は不安がない」
と思われがちですが、
必ずしもそうではないように感じます。
行動できる人は、
自分を責めない人なのではなく、
責める気持ちがあっても、
それを次の選択につなげられる人
なのだと思います。
一方で、
- 何でも人に聞き続ける
- 誰かの判断に委ね続ける
- 決めること自体を手放してしまう
これは、不安がないのではなく、
責任を引き受けないことで
不安を和らげている状態
と言えます。
ゴールは、
「自分を責めない人」になることではないのだと思います。
大切なのは、
自分の選択を、
自分で引き受けられるようになる事
自分を責める癖を無理になくす必要はありま
せん。
考え方が少しずつ変わっていく中で、
自分を壊してしまう責め方を、だんだん選ばな
くなっていきます。
そして自分を前に進める責め方を、自然と選ぶ場面が増えていきます。
そうやって選び方が変わっていくことで、
人生は少しずつ、自分の手に戻ってくるのです。
~ おわりに ~
不安は、
向き合っているときにも、逃げているときにも、
同じように存在します。
だからこそ大切なのは、
その不安の中で
何を選んでいるのかなのだと感じています。



