4年生の女の子にも『クレーの天使』をプレゼントした。女の子よりもママの方が喜んでた。本の包み紙にも気づいて、「ひつじ書房さん?いいよね~」この感じ、大好きだ。

そして、クレーの天使を手にして店主さんのいるレジに行く。
店主さんはこちらから話しかけない限り、本を選んだり、本を見てる時、そっとしておいてくださる方です。
「この本は、こちらで買うのは3冊目なんですよ。2冊はプレゼントして、今日はやっと私用に買うことができます」
好きでも、本当に手元に置きたいと思うようになるまでは買おうと思わないようだ、私は。それに気づく。
今日がクレーの天使のタイミングだった。
私の言葉にお顔をあげた店主さんに3冊目までのいきさつを話した。
「そう。私もこの本、好きなのよ」
そう言ってヒトツの詩を読んでくださった。
思いがけない事だったので私の心は舞い上がった。何気なく声にして読んでくださったと思うのですが、私にとっては言葉が見つからない程うれしい事でした。
そして、谷川俊太郎さんの事とか朗読について会話が始まり、ふと今日の目的を思い出した。
「今日は本ではなくて、ほかに気になる事があってきたのを忘れてました。」
私が持ってる携帯の中の一枚のランちゃんの写真の事を話しました。
やはり、来られるお客様はランちゃんがいないことに気づき尋ねられるのでアルバムをつくって置いてるのよ。とアルバムを見せてくださいました。
写真のランちゃんは笑ってたり、女の子らしい顔をしてたり。私はランちゃんと出逢って柔らかいフワフワの体を触らせて貰えた事を今更ながら幸せに思いました。
そして、私はまたふと、店主さんに唐突な言葉を言いました。
「もう一つ、詩を読んで聞かせてくださいませんか」
「え?」と店主さんがビックリされてるところに 「私も聞かせてくださいっ!」って、棚の向こうから、先にきていらしたお客様が言うと同時にかけて来ました。
カワイイ20代半ば位の女性。私は自分が座ってた椅子を勧めてから、彼女の後ろにある椅子を勝手にお借りしようとしてたら
「私、立って聴きます!」と言うので
「じゃあ、私も立って聴きますっ!」と、二人並んで小学生みたいになりました。
その間、店主さんはどれを読もうかページをユックリめくってました。
その店も誘惑がイッパイ。最終目的地を決めてなければ、お財布の中身はビックリする結果になる。
アフリカの生地で造られたバッグ。肩にかけてみるだけでパッといい気分になる。生地の模様にはそれぞれ意味があるんですって。店主さんは次々に素敵な物を紹介して下さる。
二人で「今、なんかアフリカ、キテますよね!」と納得し合う。土地と繋がる生命力のエネルギーの高い人達が創り出してる物だからかな。
そして、一目惚れしたのは大きなパイナップル柄の巻スカート!鏡の前で、二人で色んなアレンジをして楽しんだ。10通り近くのアレンジが出来る。これは凄い事だからメーカーさんにも…!イロイロ~会話を全て書き出すときりがない。スカートは今度にして、ハンカチを一枚だけ買った。これはすぐ決めた。私の好きなモチーフが全部、ホントに全部プリントしてある。大好きを見つけると嬉しいね。またイロイロして遊びましょうって笑って、ショップカードを貰って店を出た。
目的地のスタバまでの距離はあと少し。
あと1軒だけ、気掛かりにしてる事があり、寄りたい店がある。それは大人も子供も楽しめる絵本屋さん。置いてあるのは絵本だけではない。
地元や遠くからも、世代を超えて人が集まる、静かな佇まいのカワイイ本屋さん。ひつじ書房さん。
以前、ランちゃんと云う白いラブラドールがいた。姉づてにランちゃんが亡くなった事を聞いていた。
私は時々、ランちゃんを触らせて貰ってて、優しいランちゃんが大好きだった。時々、夜にご主人と散歩してる姿を見かけた。静かに歩く、そういう歩き方のランちゃんとご主人とすれ違った後も振り返って後ろ姿を見送ったことがある。
私の携帯にランちゃんの写真が一枚だけある。
もし受け取って下さるならプリントしてお渡ししたいとずっと思ってた。
店に入ると女性のお客様が一人いらしたので私は少し本を見てから、素敵な佇まいの女性の店主さんにお声をかける事にした。
私はいつも無意識に谷川俊太郎さんのコーナーの棚前に立つ。手にした本。『クレーの絵本』またいつか、と棚に戻した。そうだ『クレーの天使』今日、買おう!と思った。
2年前、あるカワイイ女の子にマカロンをイッパイ、プレゼントして頂いた。何か素敵な物を御返ししたいと選んだのは『クレーの天使』だった。その年のクリスマス、近所に住むカワイイ小学4年生の女の子と、その子のママと私の姉とクリスマスパーティーをする事になった。
昨日、いつもより念入りに部屋を磨き、テーブルクロスやカバーなんかも洗濯して、ベランダの植物にも水やりもすませた。
いくつかのメールでのお便りも送信完了して、他にやることなかったっけ?と探して、「そう、ゴハンを食べよう」とお昼の用意をした。
目玉焼きのせゴハン。
胡椒と醤油味。

さぁ出かけよう!とカバンに色んなものを詰めて肩にかけると、何か小さな用事を思い出し中々出られない。
誰かと待ち合わせしてる訳ではないので自分優先!
それでも早く出かけたいと少し焦る。

今日の私のスケジュールは『楽しく過ごす』。
カバンの中身は、静かな気分の時に読もうと決めてた小説と、色んな事を書いてる数冊のノートと、スケジュール帳、メモ帳、あとイロイロ。
大きめのカバンなのに、イッパイになった。
紙の物は、量が増えると重くなる。
それを持って、今日はスタバで読んだり書いたりしよう!とワクワクしてた。座る席も決めてる。
スタバには友達とは行くが一人では初めてかも。ちゃんとタンブラーもカバンに入ってる。

家を出て、まずはお気に入りの日傘屋さんを覗くと店主さんはお客様とお話し中。声をかけずに通りすぎた。
素敵なお店が並ぶ坂道を下る。
気になる物がイッパイ目に入る。
なので、気になるお店は一軒ずつ入ってみることにした。
最終目的地はスタバ。
だから、カワイイ物を見付けても誘惑に負けない。欲しい物リストに加えるだけでいい。
でもやっぱり、これ欲し~い!がイッパイで、また今度ね~♪って思いながら店を出る。
次の店。また欲しくなるカワイイ物がイッパイ。ふと流れる音楽に耳が敏感になる。何だっけ?
思い切って店主さんに誰の曲か聞いた。
店主さんも誰だっけ?って言いながら調べて教えてくれた。
ヴァネッサ・カールトン
A Thousand Miles
懐かしい。
舞ちゃんがよく歌ってた。舞ちゃんに逢いたいな。店主さんがまた、その曲を再生してくれた。
そうしてたら、ドンドンお客様が入って来たので「また来ます!ありがとう!」と店を出た。勿論、欲しい物リストに1つ書き足した。
その後もお店を何軒も覗いた。
肩に掛けてるカバンは重いが気にならなかった。
一度も入った事のないお店で足が止まる。
ある夜、姉とトイプードルの杏ちゃんと散歩の時に、閉店後の優しいライトが当たるディスプレイをカワイイね!と並んで眺めたお店。
入ってみよう!