ドラえもんの主人公の概要は次のようになります。

 

◆野比一族

 

●のび太 1964年8月7日生まれ。何をやってもダメな少年。ジャイ子と結婚して6人の子をもうけ、将来は自分で興した会社が倒産するという暗い未来が待っていたが、ドラえもんの力によって「14年後の10月25日に静香と結婚して幸せな生活を送る」という新たな未来が開かれた。得意技は射撃(「ウエスタンゲーム」世界最高記録パーフェクト3万点)、あやとり、昼寝(0.93秒で睡眠可能)。大卒後、環境保護局の自然調査員となる。将来は近眼も治る。

●のび作 のび太の祖先。山奥で狩人をしていた。例によって情けなさを絵に描いたようなキャラで、弱い獣を相手に狩りをして生活していた模様。

●のび平 戦国時代の祖先。ドジであることは変わりない。近眼で、ドラミから眼鏡をプレゼントされる。

●のびろべえ(ホラのび) 150年くらい前の祖先。まともそうな人物だったが、ドラえもんとのび太が彼を現代に連れて行ってからおかしくなる。過去に連れ戻されたのびろべえは、未来で体験したことを周囲に触れて回るが、誰も信じるわけがなく、「ホラのび」のあだ名が付くことになる。

●のび左ェ門とのび作親子 文政9年(1826年)元旦、のび左ェ門が「宝探し」の名目でお年玉を地面に埋め、のび作にそれを探させて楽しんでいる様子が描かれる。どちらも呑気な性格のようだ。

●のび吉 1910年ころ。のび太のひいじいさんである。この頃から、ジャイアン(の祖先)やスネ夫(の祖先)に意地悪をされている。

●おじいちゃん(のびる)とおばあちゃん のび助の両親。のび太に非常に優しい。どちらものび太が小さい頃に亡くなった。

●のび助 のび太の父。サラリーマン。趣味は絵画、ゴルフ、釣り。他はダメだが絵画だけは相当な腕前のようで、かつては画家を目指していたこともある。何度通っても自動車免許を取れない不器用さ、禁煙を数十回と失敗する意思の弱さはのび太へとしっかり遺伝している。

●玉子 のび太の母。38歳。ヒステリックで、のび太の漫画を全て捨てたり、説教を2時間以上延々と続けることも(最高記録は2時間15分59秒。大抵1時間は続くらしい;のび太談)。

●玉夫 玉子の弟。頼りない性格の自動車セールスマン。

●北海道のおばさん たまに登場する親戚。

●すみれさん 最近結婚したのび太のいとこ。

●五郎さん 近くに住む大学生のいとこ。食事を頼って野比家に寄る事も。

●のび郎おじさん のび助の弟。よく野比家に訪れており、のび太にはしばしばまとまった額のお小遣いを与えているようだ。頻繁に海外旅行へ出かけており、ある程度リッチな生活をしている模様(登場する全ての「おじさん」がのび郎かどうかは不明。もしかすると、別のおじさんがいるかもしれない)。

●妹 のび助の妹。1度だけ登場。のび助からお小遣いをせびる。のび助に公園で抱きついたりする行動から見ても、かなり「現代っ子(死語)」のようだ。

●のび枝 のび太のいとこ。眼鏡をかけており、のび太そっくりだ。制服姿で登場したので、女子(中)高生であろう。

●ノビスケ のび太と静香の息子。腕白でたくましい。スネ夫の息子、スネ太郎を泣かしてしまうシーンがあることを見ると、まさに「のび太の正反対」の性格であることが伺える。この点は、静香が遺伝した部分が大きいようだ。もっとも、成績はのび太をそのまま受け継いでいるようだが・・。サッカーでも活躍。

●セワシ 22世紀。のび太の孫の孫。野比一族の暗い未来を救うため、のび太の元へドラえもんを派遣した張本人。のび太がジャイ子と結婚しても、静香と結婚しても、何故かセワシは生まれてくることになっているらしい。何故だ・・・

●のび太郎とのぶ子 のび太の遠い遠い親戚に当たる人たち。のび太郎はのび太そっくり。以前、ドラミがお世話をしていたことがある(恐らくこの設定は「なかったこと」にされている。)

 

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◆剛田一族

 

剛田武 通称ジャイアン。1964年6月15日生まれ。練馬区月見台すすきが原一体のガキ大将をつとめる、ちょっぴりやさしい乱暴者だ。野球チーム「ジャイアンズ」、サッカーチーム「ジャイキックス」のエースである。歌手、シンガーソングライター、そしてアイドル歌手になるのが夢だが、歌唱力は史上最悪。なお、レコードデビュー(『乙女の愛の夢』)、テレビデビューも果たしている。将来はスーパーマーケット「ジャイアンズ」の経営者となる。口癖は「お前のものは俺のもの。俺のものも俺のもの」。得意技は「顔面めり込みパンチ」。ペットは犬のムク。

タケ蔵 戦国時代、ジャイアンの祖先。

父ちゃん 正義感の強い力持ち。職業は不詳。

母ちゃん 自宅兼店舗(乾物屋?八百屋?雑貨屋?)の切り盛りをするよきおふくろさん。暴走するジャイアンを押さえられる最も強力な人物。「のび太航空」をハイジャックしたジャイアンを、管制塔から一喝したことはつとに有名。

 ジャイアンの妹で、通称ジャイ子。本名は不詳(作者のみ知る)。デビュー当初は我侭なマセガキだったが、やがて「漫画家を目指す少女」に転身。「クリスチーネ剛田」のペンネームで『ジャイ子さん』『ショコラでトレビアン』『アンコロモチストーリーズ』『日出処は天気』『ペロペロキャンディキャンディ』『愛・フォルテシモ』『虹のビオレッタ』『お兄ちゃん』と多数の作品を公表する。将来は人気少女漫画家として花開く。

ヤサシ ジャイアンの息子。通称はジャイチビ。ノビスケにいじめられっぱなしで、その姿はさながら「のび太」である。

アントン 通称ジャンボ。セワシの時代(22世紀)のジャイアンの子孫である。

母ちゃんの妹 ジャイアンが「苦手」と言って逃げるほど強力な女性。姉に洋服の生地を持っていくなど、剛田家と親しく付き合っているようである。

おじさん 柔道十段という一族最強のキャラ。武の道を究めた者らしく、とても温和。

いとこ 剣道三段、柔道五段で、少林寺拳法、合気道、ボクシングもこなす強力キャラ。ジャイアンらをエサ(おやつ)で釣って無理矢理引越しの手伝いをさせる。

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◆骨川一族

 

●スネ夫 1964年5月30日生まれ。ジャイアンの舎弟的存在。自分は「ルックス・IQ・お金」が全部揃っている・・と自惚れている。自慢屋で、物持ち。かなりの程度虚言癖もある。背が低いことといまだにおねしょをすること(おむつ必須?)がコンプレックス。趣味はいとこの大学生の影響もあってかプラモだが、他に絵画にも趣向が深く、自分の気分を落ち着かせるために一人静かに絵を描く・・といったこともする。スキーや乗馬、ダイビング、クルーザーなどは一通りたしなむ。海外渡航経験も豊富。基本的にキザな小学生だが、「キザは親ゆずりだい」という名セリフを吐いたことも。口癖は「マンマァァー」。将来の夢はデザイナーになることであったが、実際は小さな会社の社長となる。ペットはネコのチルチルなど。住所は東京都練馬区月見台すすきが原3?10?5。

●スネル 石器時代の祖先。この頃から髪が「スネかみ」である。

●スネ丸 骨川家の祖先。殿様の忠実な家来だったらしく、刀が代々伝わる。

●スネ夫のパパのおばあちゃん 93歳のひいおばあちゃん。日常会話に慣用句を挟むのが大好き。

●スネ夫のパパ 会社社長。頻繁に家族で海外旅行をするほか、別荘旅行もする。また練馬区に豪邸を構えていることからも、それなりの企業の社長ではないかと思うが、軽井沢で借りる別荘はいつも雨漏りがしたり、クーラーが壊れていたりする。

●スネ夫のママ 「ざます」が口癖のハイソなおばさん。自慢癖あり。普段はスネ夫のことを「スネちゃま」などと呼んでいるからスネ夫にはとても甘いようだが、実は結構厳しい(怒るときは本気で怒る)。

●スネツグとニューヨークのおじさん スネツグはスネ夫の弟。ニューヨークのおじさんには息子がおらず、スネツグが養子に貰われていったという設定が、興味を誘う。と共に、弟と離れ離れになったスネ夫への同情も湧き出る。

●スネ樹(or スネ太郎) スネ夫の子。ノビスケによくいじめられる(ノビスケの舎弟?)。

●ミエ吉 22世紀のスネ夫の子孫。

●船乗りのおじさん 船長。

●スネ吉 スネ夫のいとこの大学生で、プラモ作りの達人。スポーツカーを運転したり、クルーザーを運転したりと、道楽の限りを尽くしているように見える。金持ちであることは間違いなかろう。なおパーマをかけている。

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◆源一族

 

●静香 1964年10月10日生まれ。頭がよくて器量よし、しっかりしている優しい子。のび太の理想の女性である。とても(病的に)きれい好きで、覗き常習犯ののび太が「いつも入ってる!」と怒るほどお風呂が大好き。チーズケーキとお寿司が好きで、焼き芋の隠れ大ファン。ペットはカナリアのピーコちゃん。趣味はピアノとバイオリン。バイオリンは好きだが、ジャイアンの歌と張り合うほどの下手さであることはつとに有名。ピアノの先生は厳しいらしく、サボった経験もあり。

●おしず 戦国時代の祖先。静香そのままの顔だ。

●パパ サラリーマンのようだが、作家や何かの評論家のような風貌も見せる。謎である。名前は「義雄」と判明している(28巻/「いれかえ表札」参照)。

●ママ 出現頻度は高い。遊びに来たのび太に料理を振舞ってくれる優しい人。テストで85点取った静香を叱る(「もっと勉強しろ」と叱った)という厳しさも。

●美術評論家のおじさん のび太の(前日に描いた)絵を見て、「幼稚園の頃、書いたのかね?」と評価。

●いとこ 女の子。

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◆出木杉一族(おまけ)

 

●出木杉英才 1964年6月11日生まれ。何もかもが出来すぎる優等生。頭がよく、理知的で、スポーツも万能、ルックスもよく、話も巧く、社交的で、何もかもが完璧。趣味は料理や天体観測、美術鑑賞など。特に料理は、ライバルのび太でさえ「くやしいけどうまい」と唸った腕前。小学4年生にして家庭教師をこなす。なおのび太と静香が結婚した後も、野比家とは親しく付き合っている様子。

●白人女性 出木杉の妻らしき人物。どうやら国際結婚したらしい。

●ヒデヨ 非常に礼儀正しい研究者肌の息子。コツコツと工作している姿が誠に愛らしい。