お願いだからチャンスくださいって言われたけど断って、
サシ飲みは誘われても行かなかった


それから少し経った会社の飲み会

方面が同じだから当然一緒に帰ることになり、
いつもだとサシ飲みの流れだけど、
今日は帰ろうと思った

でももう癖になってたのかもしれない
無意識に一駅前で一緒に降りてしまった

わたし「あ!電車降りちゃった!」

先輩「サシ飲み付き合ってくれる気になったのかと思ったんだけどw」

わたし「今の終電だったから歩いて帰るしかない。。」

先輩「お願い、もう一回だけリベンジさせて、Tちゃんと話せる時間なくなるの辛すぎるから、今度こそ我慢する」

頼み込まれて、結局行くことにした


サシ飲みするようになって数回目くらいから、
先輩は結婚指輪を外すようになっていた

この日は最初外してなかったけど、
わたしが「今日は外さないんですね」と言ったら、
なぜかニコッとして外してた

先輩「今日もかわいいね、好きだよ



別の先輩が彼女とうまくいってない話になって、
いろいろ相談に乗ってたみたいで、
 
先輩「こういう話をする相手がいるって大事だよね」

わたし「そうですね、自分の頭の整理にもなるし、同意して寄り添ってもらえると心が穏やかになるし」

先輩「そうだよね。。
俺も誰かに言いたい気持ちはあって、
誰にも絶対言わないけど、言えたら少し楽になるのかなって考える。
Tちゃんのことすごく好きになっちゃって、1日中Tちゃんのこと考えてる。
こういうことになるってちゃんと考えられてなかった。
こういう気持ちを1人で抱え込まなきゃいけなくなるってちゃんと考えられてなかった」

わたし「言ったら信用なくすし周りから怒られますよ」

先輩「わかってる、絶対誰にも言わないよ」


辛そうな顔して喋ってるのを見ると、
わりと私のこと好きみたいだな、と感じる



飲み終わったあと、わたしの家まで歩く

先輩「こっち見て」

先輩のほうを見る

先輩「あぁキスしたくなるなぁ、かわいいね」

わたし「えwじゃあ見るのやめといたほうがいいですね」

先輩「いやこっち見て。ほっぺは触っていいんだよね?」

わたし「でもほっぺ触らないほうが我慢できるんじゃないですか?」

先輩「うーん。。でも触りたい」

この間みたいにまたほっぺやさしく撫でてくれてちょっと目閉じて、
そしたら先輩はまた、キスしたいのを我慢してた


家の近くに来てタクシーを拾う

乗る直前に、

先輩「キスしていい?」

わたし「ダメです」

先輩「そうだよね」

頷いて、タクシーに乗っていった
今回は大丈夫だった