12人のヴァイオリニストオフィシャルブログ「12 Violinists」Powered by Ameba-2010101917180000.jpg

こんにちは。

リーダーの森末夢美です。

私はとあるオーケストラで時々コンサートマスターを務めさせて頂く事があるのですが、今日は事前にやっておく、コンサートマスターのお仕事の一部を紹介しようと思います。

写真は12月のコンサートで演奏する、ベートーベンのピアノコンチェルト皇帝の1stウ゛ァイオリン譜と、2ndウ゛ァイオリン譜です。

オーケストラのコンサートを観に行かれた事のある方は、弦楽器奏者の弓の動きが揃っていた事に気づかれたかと思います。

弾き方を揃える事で、音楽の統一感を出しているのですが、この、弓の動きをボーイングと言います。

ボーイングは大きく分けると、ダウンとアップがあります。

ダウンは言葉通り、弓を下にアップは上に弾きます。
これを音符のどこでするか等を事前に決めておかないと、揃いません。

それを決めるのがコンマスの仕事の一部です。

これは、12人のコンサートでも同じ事が言えます。

12人はパートが3つに別れたり、4つに別れたり、6つに別れたりしますので、もちろん、細かくはパートごとに違うのですが、

まず、私が自分の1stパートのボーイングを決め、それをみんなが写し、パート内で個別の動きをする時は2nd、3rd、4thのそれぞれのパートリーダーが決めて、それを写していきます。伝言ゲームみたいですが、結果全体的に統一感があるボーイングになるわけです。

今度、コンサートお出掛けになる時は、弦楽器奏者の弓の動きにも注目してみて下さいね。