こんにちは。
リーダーの森末夢美です。
私はとあるオーケストラで時々コンサートマスターを務めさせて頂く事があるのですが、今日は事前にやっておく、コンサートマスターのお仕事の一部を紹介しようと思います。
写真は12月のコンサートで演奏する、ベートーベンのピアノコンチェルト皇帝の1stウ゛ァイオリン譜と、2ndウ゛ァイオリン譜です。
オーケストラのコンサートを観に行かれた事のある方は、弦楽器奏者の弓の動きが揃っていた事に気づかれたかと思います。
弾き方を揃える事で、音楽の統一感を出しているのですが、この、弓の動きをボーイングと言います。
ボーイングは大きく分けると、ダウンとアップがあります。
ダウンは言葉通り、弓を下にアップは上に弾きます。
これを音符のどこでするか等を事前に決めておかないと、揃いません。
それを決めるのがコンマスの仕事の一部です。
これは、12人のコンサートでも同じ事が言えます。
12人はパートが3つに別れたり、4つに別れたり、6つに別れたりしますので、もちろん、細かくはパートごとに違うのですが、
まず、私が自分の1stパートのボーイングを決め、それをみんなが写し、パート内で個別の動きをする時は2nd、3rd、4thのそれぞれのパートリーダーが決めて、それを写していきます。伝言ゲームみたいですが、結果全体的に統一感があるボーイングになるわけです。
今度、コンサートお出掛けになる時は、弦楽器奏者の弓の動きにも注目してみて下さいね。