第弐話 見知らぬ、天井 | 渚 カヲル

第弐話 見知らぬ、天井


織り姫と彦星は生憎の曇り空で見れなかった。



一年に一度だけ天の川越しに会う事が許される織り姫と彦星。


短い、けど二人にとって貴重な時間。




見れなくて良かったのかもしれない。


見られないことで誰にも邪魔されずに二人だけの時間が過ごせる。




七夕。


自分にとっても一年で一番思い入れがある日。






願い事、叶いますように。