第拾壱話 静止した闇の中で | 渚 カヲル

第拾壱話 静止した闇の中で

心を整理する為丸亀城の天守閣に行った。

初めは何となく気晴らしに行くだけだった。


けど、天守閣に着きまわりの景色を見ていると、今までの色んな思い出が脳裏に浮かんでは消えたりしていた。


悲しい思い出


楽しい思い出


過ちを犯した思い出

幸せな思い出


それが自分の足跡。

この22年間生きてきた証。



決して誇れる証ではないけど、それがあって今の自分が存在する。




正直今は苦しい…辛い…寂しい。


けど、弱音を吐いてる場合じゃない。

これからの未来を見据えないと…。




やりたい事もまとまった気がした。


まだ経験してない事も沢山あるけど…

とりあえず時給がよくてすぐ稼げる仕事をする考えは捨てて

今やりたい事…雑貨屋の仕事をやろう。

その選択が遠回りになってもいい。


その遠回りを彼女がまってくれるかもわからない。





それは悲しいけど…もう好きだけで付き合える歳じゃない…。


それと、彼女の大切な時間を束縛したくない。


別れたくないと…無知で理不尽なダダはもうこねない。



けど…それでも側にいてくれるのなら…ずっといて欲しい。




まずは今働いている雑貨屋でもっと色んな経験を積んで、将来は就職できるよう真剣に取り組もう。





天守閣に来て良かった。


パワーみたいなのを貰った気がする。



また悩んだりした時は




お世話になります。
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