この記事は過去にさかのぼって綴ります。

平成16年7月15日
未だに日にちも古い大学病院の廊下の待合椅子の前に飾ってあった絵画も行き帰りの車の中で流れっぱなしだったアンパンマンの曲も鮮明に覚えています。

母に付き添われ大学病院を受診しました。
不安で不安でたまらなかった。
診察を受けたのは母の主治医でもある医師でした。物腰柔らかな優しい先生。母が手術した時も入院した時も顔合わせていました。
触診、エコー、マンモ
やっぱり何かありました。
細胞診をして待ちます。ドキドキドキドキ。生きた心地しなかった。隣に座っていた母も強がってたけどどんな気持ちでいたんだろう。
小一時間くらい待ったら再度呼ばれました。母も一緒に悪性の疑いって結果でした。
これから頭の中真っ白になって途切れ途切れにしか覚えていません。
ただ悪性の疑いって結果が出た場合、悪性とみなして治療しますって言われました。
細胞を突いたので早めに手術した方が良いと言われ淡々と術前検査、入院の予約を入れられました。

抜け殻になって家に戻ると2歳の息子が私の帰りを待ちわびて玄関の外に義母に抱かれて泣きながら待っていました。
私はこの子たちの記憶に残るまで生きれるのかな、そんなことばかり考えていました。