私の住む市には「適応指導教室」という

とてもとても硬い名前の

不登校の子が通える場所があります。

 

こんな呼び方する人は誰もいなくて、別名があるんですが

それをここに載せるのはちょっとはばかられるので…

次女のセカンドプレイスと呼ぶことにします。

学校の代わりに行ってる場所だから間違いじゃない(笑)

 

先日そのセカンドプレイスの市内全体でのイベントがありました。

元々中学生のために設立され

そのイベントは、中学生当事者が主体になり、

出し物を発表するような場です。

 

次女は人の多い場所に行った時や、

マイクを通した大きな音を聞いた時などに

過呼吸を起こすので、イヤーマフ持参。

実は市全体が集まる系のイベントには初参加でした。

 

他の保護者は皆朝子供を送り届けたら

自分の子供の出番にまたみにくると言う感じですが、

私は朝10時の集合から午前中のリハ、

午後の発表の終わりまで1日次女にべったり(次女の希望)でした。

 

疲れたけど、そのおかげで、セカンドプレイスの中の様子を垣間見ることができ、

そこで生き生きとする中学生の笑顔をたくさん見ることができました。

 

みんなすごく素直。

職員たちともそれはそれは仲がいい。

私たち保護者を含め、誰も彼女たちを奇異な目で見る人はいない環境で

彼女たちはのびのびと発言し、歌い、踊っている。

イベントに先生たちの講評なんてない代わりに、

各セカンドプレイスの代表の子どもたちが感想を述べます。

原稿なんて一人も持っていないのに

彼らは今日そこで味わった感覚を、高揚感を

ありのままに言葉にし、100人以上いる人たちの前で

堂々と表現している。

かっこいいこと言おうなんて誰も思っていないのが伝わってくるし

それなのに、ちゃんと伝わる言葉で表現できている。

 

なかには「私の膝を今双眼鏡で見たら

小刻みに震えているのが分かると思います」と

緊張の様子を伝える子もいたり、

実際に「開式の言葉」がとんで

「ちょっと待ってください」って思いだしてる子がいたり

高揚感から別のイベント名を言い間違えても

本人も気づかないくらい誰も指摘しない。

 

「緊張や間違いは誰にでも起こりうること」を、みんなが分かっている。

だから挑戦できるっていう空気感があってとても素敵だなって思いました。

 

そしてその中で伸びやかに、健やかに育っているんだなとわかる

中学生たちを見て、うちの子もこんな風に育ってくれたら安心だって

心から思えました。

素敵な環境に巡り会えて本当にありがたいなと感じる1日でした。