今回はいいニュース。次のBRICSサミットは10月だと言うのに、最近BRICSがよく取り上げられてます。おそらく、加入したい国が次々と名乗り出てるからでしょう。現在正式メンバーは10カ国ですが、約50カ国ほどが加盟希望してるようです。

 

東南アジアも次々と希望し、それらの国々はアメリカが呼びかけるロシアへの制裁やウクライナ戦争に関して冷ややかな態度だし、堂々と国際法のダブルスタンダードがあると発言したりしています。最近見たのは、ベトナムとインドネシアのトップの発言だったかな?こんなに堂々とアメリカに楯突ける程、これらの国々も力を増してるんだなぁと思いました。

 

マレーシアやイランの加入希望は大きいかなと思います。これでアメリカ以外の重要な石油産油国は全部BRICS側になっちゃいますよね?サウジアラビアのペトロダラー終了の影響も大きいと思います。

 

このように加入希望の国がどんどん増えてるので、ロシアはこれらの国々が仲良くできるように、条件を提示しました。

 

BRICS加盟国は、他国に違法な制限を加えたり一方的な制裁を加えないと言うのが条件だそうです。これ完全にアメリカへの皮肉ですね爆  笑 また「当然ロシアに対しても」とありますが、フランスがちょっと入りたい意向を示してた時もあったけど、そう言ういいとこ取りしようとする中途半端な国はごめんだと示してるのもあるでしょう。

 

 

それから、途上国の加入希望が多いので、IMFの代替えとなる同等の機能をBRICS銀行が提供したいと前々から言っていましたが、そちらも進展中のようです。New Development Bank(元BRICS銀行)が、エジプトのホストでフォーラムを行うそうです。

 

 

IMFは経済破綻した国や途上国などに無理な条件を付けて自分達が搾取し続ける為に貸付け、借りた方が経済的に立ち直るのの妨げになる、悪徳金融業。

 

New Development Bankの設立目的は、発展して自立できる国に育ってもらい、貿易他、国際協力できるパートナーを増やすこと。なので新興国に無理な条件を付けず、色々サポートするようです。フォーラムはその内容を正しく理解してもらう為と思われます。まだ新しい銀行とは言え、既に100近いプロジェクト、93ビリオンの貸し付けを成功させてるとの事。

 

IMFが発展途上国の発展を妨げ、そこから搾取する為の機関だったので、なかなかこの悪徳金融機関からの借金地獄からは抜け出せないけど、他に機関がないので、そこに頼るしかなかったのが途上国の悲しい現状でした。

 

それら途上国は西側IMFからの貸し付けに依存している限り、西側の言う事を聞くしかなかった訳ですが、搾取ではなく自立への真のサポートを授ける機関が出来たことで、今後新興国は搾取から解放され、共に発展でき、西側支配から抜け出せるようになると思われます。

 

もちろん、これからまだ長い道のりで大きな変化を見るのは何十年も先の話でしょう。ただ、BRICSの経済規模は現行G7と同じくらいで、抜くのは間もなくで、それは私達も近々見ることができるしょう。

 

何故なら、PPPベースのGDPでトップ10のうち半分はまだG7ですが、半分はBRICSで、中国、インド、インドネシア、ブラジルなど、G7の国々よりGDPの伸びが大きいからです。トップ10に入ってるG7は米国、日本、ドイツ、フランス、英国ですが、これらの国々は経済発展とは程遠い状態で、なんとか生きてるのが現状。

 

そしてBRICSが伸びると言うことは、脱ドルが進む事でもあるので、ドル利用の西側はアメリカと共に落ちるだけ。

 

ルールを設け互いが自分の利権の為にBRICSを利用するのではない事を明確すると言うのは、これから途上国を沢山加盟させていく上でとても大事かなと思います。

 

これはBRICSを作ったプーチンのビジョンかなと思うと、彼は本当に熟考する指導者だなと思います。加盟希望の国を全部入れて一気に増やさず、着実に少しずつ進めていく姿勢も見えます。この慎重姿勢はウクライナ戦争でも同じ傾向が見られます。物凄く忍耐強い人と言う印象です。かつてオリガルヒ支配のロシアをロシア人の手に取り戻し経済発展させてきた人だけに、それを世界規模でやるのが可能なのかなと思います。

 

このまま上手くいき、少しでも腐敗が減って途上国も成長し、希望を持てる未来になればいいなと思います。アフリカ、中東や南米も貧しさから抜け、アメリカが仕掛ける争いからも抜けられれば、国民も移民せず自国に喜んで留まるようになるから、移民問題も解決してゆくでしょう。