欧州議会選挙があっていた週末、スイスでは定例国民投票があってたようです。私は自分の事で忙しくて全く気に留めてませんでした。

 

連邦レベルと各州レベルで決まった物の中から「ふ〜ん」だったのを紹介します。

 

連邦:

 

まじかるクラウン 健康保険は各人が一生買わないといけないシステムのスイス。その保険料は毎年鰻登りでアメリカ並みに高く、かなりの割合の人達が払えません。だから保険料の上限を設けようと言うのが左派政党から出てたようですが、否決

 

保険加入は義務なので、現行では払えない人達は州が払ってあげてると思います。だから税金で保険会社の利益を保証してあげてる事になるんですが、これはまぁ保険会社のロビー活動の成功で否決になったケースかなって思いました。お金持ってますからね。「保険会社はそこまで利益を確保する必要ないだろう?」が争点の議論を上手にお金使ってすり替えて流布して勝った感ありあり。

 

まじかるクラウン 温暖化対策として、エネルギーはソーラーパネル由来にせよと、厳しい目標が立てられ法制化されました。詳しくはこの記事を。うちもソーラーパネルは付いてたけど、目標に達せないからもっと装着することが義務化されたと言えるでしょう。これから数十年ソーラーパネル関連会社だけ大儲けになります。雨の日が多いスイスでおかしな法案が通った物だと思います。元々水力発電が主要なのに、これに先駆け大きな水力発電のプロジェクトは全部潰されてたし。。誰が儲かってその裏に誰が居るかって話。

 

ジュネーブ州:

 

まじかるクラウン 国連もあるしフランスと国境を接してる州なので、州民の半分が外国人のジュネーブ州(その隣の私が住んでる州も似たようなもん)。だから外国人にも選挙権をあげましょうと、これも左派政党からの法案だったようですが、否決クラッカー

 

当然と思います。ジュネーブ州が国連の思いのままになっちゃ困ります。

 

 

 

まじかるクラウン これもジュネーブ州。ナチスのシンボルマークが公共の場で禁止。また、ヘイト的な発言禁止

 

こんなの可決されたけど、何を持ってヘイト発言とされるかは示されてないし、特定されてないと思われます。イギリスでも国レベルでこんな法案が通ってましたね。要は気に入らない人を「ヘイト発言した」として罰するきっかけを作り国民をコントロールする布石。こっちが本望だったと思われる法案で、いつもの手ですね。ナチスのシンボルマーク禁止と抱き合わせで投票にかけ可決に導いたやり方は、いつものトリックだと感じました。

 

 

「いつも同じトリックなんだからいい加減気付け、スイス人ビックリマークアホなの?」と思いますが、実際アホに留まるよう、高等教育を2割の人間にしか受けられないようなシステムにしてあるからどうにもならない(毒舌につきご注意)笑い泣き。わざと分かりにくい誤解しやすい表現で書いて、自分達の思うような方向に投票するよう、心理操作満載のバロットが送って来るのは、何年前かに書いた通りです。

 

まじかるクラウン もう1つジュネーブでは、老人ホームなどでの自殺幇助が合法ですが、これに反対の国民投票が上がってたようです。でも、否決されたので今後も老人ホームの入所者は、そこで希望すれば幇助に来ますよって話が載ってました。

 

でも、 Geneva will continue to guarantee the option of assisted suicide in nursing homes and care institutions. って書いてあって、その言い方ちょっとどうよと思いました。なんか、よかったですね〜、これからもあなたの希望を保証しますよ〜音譜みたいな雰囲気凝視

 

余談になりますが、病院でも普通に自殺幇助をやってる実態を知りました。実際に友人のご主人が入院中、急に亡くなられたので友人が不審に思って主治医に問いただしたら、本人の希望があったのでそうしたと言われたとの事。でも、そんな証拠はどこにもなく、医師が勝手にやってそう言ってるだけの可能性もあると言ってました。死人に口無しだし、今更何をしてもご主人は帰ってこないので、受け止めてるようですが。。

 

ティッチーノ州:

 

イタリアに国境を接し、比較的温暖で過ごしやすく湖が美しくスイス国内からも観光客に人気のティッチーノ。当然、お金持ちにも人気の州でプーチンの現在の奥さんと子供3人が住んでる所でもありますね。お金持ちが多いから当然の結果かもしれませんが、高所得者層の所得税を15%から12%に段階的に引き下げだそうです。いいな〜

 

 

まぁ、今回こんな所です。こんな感じの国民投票が年に4回ほどあります。