先日、日本人の友人と友人宅近辺を散歩しました。その友人宅の近所を散歩するのは初めてで、時期ではないので葉桜でしたが、友人が「この辺は桜の木が何本かあるのが嬉しい」と言ってその前を通りました。

 

そして友人はこんな話をしてくれました。以前、桜が咲いてる時にそこを通りかかり、顔見知りのスイス人と出くわしたので立ち話したそうです。友人は「桜が綺麗ですね」と言ったら、そのスイス人は「これはチェリーさくらんぼがならないから桜ではない。」との返事。友人が「チェリーがならない桜の木もあるんですよ。実際、日本で見る桜はチェリーはならないのがほとんどです。」と言ったらびっくりしてたそうです。

 

友人は随分前にスイス人と結婚して若い頃からスイスに長く住んでる人。スイスに住み始めた最初の頃、桜の花が道で咲いていたので、家に飾ろうと枝を少し切っていたら、通行人が「君はチェリーが嫌いなのかい?」と言われたそうです。その通行人の言い分は、チェリーの収穫が減るではないかとの事。。

 

友人は東京都のど真ん中で育ったので逆にさくらんぼがなってる桜の木は見た事がなく、その言い分に驚いたそうです。

 

海外でも実がならない日本のような桜もちらほら見ますが、ほとんどが

桜を懐かしんだ日本人が植えたのが多いのが実際。近年は、実がならない桜の木も植木屋でわりと一般的に売られるようになったからか、知ってる人は知ってるようですが。。

 

だから実がなる桜はチェリーで、日本の桜はチェリーブロッサムと、呼び名が違うのかなと思ったり。。ブロッサムって「咲く」と言う意味なので、「咲くだけの桜=実はなりません」って感じで区別してあるのかな。。?

 

その辺はよく分かりませんが、スイス人にとって桜は一般に「さくらんぼの木」と言う認識のようで、日本人とは桜に対する感覚が違うようです。

 

日本人は桜の木に風情を感じるのに対し、スイス人は「食用の木」と言う感覚が、まだまだ主流かもしれません。

 

前も載せたけど、うちの八重桜