以前も書きましたが、通常GDPと言うと名目GDPが使われます。でも、名目GDPは、国ごとの生活費の違いを考慮に入れておらず、国の通貨の為替レートの変動に基づいて、結果は年ごとに大きく異なる場合があります。

 

本当の国の経済を評価する場合、PPPを使用したGDP比較は名目GDPを使用した比較よりも有用です。国内の現地の商品、サービスの相対的なコストとインフレ率を考慮に入れるからです。為替レートの変動にも左右されません。

 

PPPを使用したGDPの方が、本当の経済を評価するのに適しているのに、名目GDPが通常使われるのは、アメリカがダントツトップで、他の西側諸国が上にに見えるようにする為でしょうか爆  笑?イギリスや他の欧州も名目GDPならランキングの上の方で、ロシアは二桁台です。

 

でも実際、本当の国の経済を評価するPPPで見た場合、名目GDPとは全然違います。

 

 

と言う訳で、昨年度のPPPを使用したGDPのトップ10は、、

 

 

1:中国

2:アメリカ

3:インド

4:日本

5:ロシア

6:インドネシア

7:ドイツ

8:ブラジル

9:トルコ

10:メキシコ

 

ドイツがインドネシアの下と言うのは、欧州にとっては屈辱的なことでしょう。1、3、5、8位はBRICSですね。しかも、これらの国々は伸びる要素が見えるのに対し、アメリカ、日本、ドイツなどは落ちる要素しか見えない感じ。

 

また、ロシアの借金の対GDP比がたった15%って、なかなか驚きでした。そういえば以前、ジム・リッカーズが、世界の中央銀行のうちまともな対応できるのはロシアだけだって言ってました。

 

興味深いのは、この結果を出した西側は悔しいのか、データがどれだけ信憑性があるかのランキングを右端に色分けしてまで付けてます。Cの国のデータは信憑性がないので当てになりませんよと言いたいかのように。西側は自分達の没落をそこまで認めたくないのかって感じで、面白い。爆  笑