先日イランが予告して撃った約300発のミサイルやドローンは、99%迎撃され、9発しか当たらなかったと発表されてました。が、その後イスラエルメディアが証拠提示で他の軍事基地も爆撃されていて、実際は迎撃できていたのは84%だったと発表。イスラエルは反ネタニエフも多いので、ネタニエフ政権の弱点を暴露するメディアや元政府高官も多いんですよね。
先日も書きましたが、この攻撃は72時間前に西側の諜報機関に知らされていました。その後更に分かったのは、知らされる以前にCIA長官、ウイリアム・バーンズとイランの諜報機関トップがイランで会って取引があったそうです。
イランはイスラエルに報復ミサイル攻撃します。もしアメリカがその邪魔をしたらアメリカ(中東にあるアメリカの基地)も攻撃すると言い、アメリカは被害がない攻撃ならイスラエルへ撃ってくださいと容認。
そしてイランは72時間前にxxに向けてドローンやミサイル飛ばします〜と報告しただけでなく、飛ばした時と飛ばして最初の5時間の映像を提供し、ドローンの速度や着地地点などを計算して確実に西側が迎撃できるようにしてたそうです。
速度が遅い物や特に音がうるさい物を飛ばし、相手に撃ち落とされやすい物を沢山飛ばした。撃ち落とされたのはそう言うトロいミサイル。
イスラエルで迎撃できないだろうと思ったやつもを飛ばしました。それらは本当に迎撃をかわし空軍基地やゴラン高原他に落ちた物。6ヵ国(米英仏独イスラエルとあとヨルダン?)が共同で全力上げて迎撃した結果、事前予告したにも関わらず、迎撃をかわすべくミサイルは思った通り迎撃をかわしたと、自分達も知る事ができたけど、世界にも知らしめる結果となった訳です。
イランは、相手の迎撃能力を試すと同時に相手の何がどこまで可能なのかを試したのだそうです。通常、ミサイル同志のコミュニケーション(?)はエンクリプトされてるけど、イランはそれを解読できるので、そうした秘密情報を捉えて分析したのだそうです。
西側はそんな細かい事をするのが苦手だし、自分達の軍事力が1番と思ってるのでこのような事はしないそうです。でもイランやロシアはそれをするし、その情報を活かせるので、自分達の方が優位な武器や迎撃システムを開発できるのだそうです。
イランは単に報復を求める国民のガス抜きでミサイル飛ばした訳ではなかったんですね。
更に先日も書いた通り、今回イランが攻撃で世界に見せつけたのは、全部が狙った所に正確に飛んで行った攻撃能力と、世界最強と言われる迎撃システムを回避できるだけの技術を持ってると証明した事。防衛で世界最高を誇る空軍基地にすら5発もミサイルが通過したので、イスラエルの防衛世界1の神話を壊してしまったらしいです。
本領発揮ではないテスト的ミサイル撃ち込みで、イラン、ましてやロシアと中国には軍事能力は敵わないと、行動で見せつけてしまったと言うのが今回のポイントだったようです。
実はアメリカはイランの実力は2020年から知ってたそうです。ソレイマニさんを暗殺した後、イランは米軍基地を報復攻撃し、狙った所撃ち、望むだけのダメージを与えられると知ったからだそうです。
それもイランが持ってるミサイルの中でも大した事ないクラスの物だったので、中東にある米軍基地をイランが全部破壊できる能力を持ってると米軍は悟り、それ以来イランへ手を出してないし、出さない方が懸命だと知ったそうです。
ただ、ロシアもイランも自分達の能力の方が高いと宣伝したくはないのだそうです。世界の軍事関係者がその事実を認識して、簡単に手を出せなくなればそれでいいのだそうです。
それは、ロシアがウクライナに侵攻した時、早い段階でのプーチン決断に基づく作戦だそうです。武力の優位性でアメリカの覇権を揺るがすのか、外交における成功でそうするのかを考えた時、外交で行くと早々に決めたからだそうです。
だからBRICSをまとめるのに力を注いだ。ロシアは自国を守る為の軍備は持つが、西側のように暴力で従わせるような事は絶対しないと世界に見てもらい、BRICSのイニシアチブに信用を得ないといけない。
もちろん西側が武力で来るので、武力の優位性も大事。でも、西側のようにメディアで周りを「強いんだぞ」と威嚇するのではなく、かなわない相手だと行動で示せれば良いと考えたようです。実際、その結果が現在のウクライナ戦争での現状でもあります。西側はロシアがここまで強いとは思ってなくて計算違いだったようです。
アメリカの覇権があるのは、基軸通貨による経済的優位性と武力による物。アメリカはこれらを武器化して逆らう国には武力や経済制裁で従わせて来ました。しかし、西側以外の国が協力してこれらを揺るがす事で、世界の覇権構造を変えようと明確な目標の元、プーチンは綿密に考え行動してるそうです。
イランはロシア同様、西側に従わないのと、イスラエルが脅威に思ってる近くの大国なので、執拗にいじめられて来ました。だからイランはロシアのアドバイスを聞いて武力でイスラエルを負かすのではなく、BRICSの中で安定した国として迎え入れて貰い、経済的にも発展する方を選択。ロシア同様、軍事的実力は敵国の軍部に知らしめるだけにして、戦争になるのを避けてるそうです。
米軍程イランの強さを知らないイスラエルはイケイケモードですが、それは無知と負けを認めたくないがゆえ。アメリカはイランとは絶対に戦わないと言い、イスラエルは一人でどうイランに報復するか、今でも頭を悩ませてるそうです。
なかなか深いですよね。正直、プーチンのこの思慮深さと実行力、外交力には感心させられました。これ全部欧米人の軍事専門家などが言ってたので、ロシアのプロパガンダではありません。
一方、西側は長い事深く考えずに暴力と脅しで他国に言う事を聞かせることが可能だったので、それしか出来ない。今時戦争すると言っても、抵抗できない民間人の攻撃や虐殺しか出来ず、戦闘プランをきちんと考える事もままならなければ、この20〜30年間プランがなかったので、軍人も武器も足りない、最新鋭の武器もないと言う状態に陥っており、あとは強がりのハッタリで乗り切ろうとしてるだけのようです。
結局、ロシアをまともに相手にして負けたくないので、戦争するとしたら民間人がたくさん殺せるような攻め方しかできないだろうと言う事で、核戦争に走るとしたら断末魔で狂った西側でしょうね。
アメリカ他5ヵ国の全力による防衛でも(しかも3日前に言われて全てを知って準備)イランのお試しレベルの攻撃を8割強しか回避できなかった事が世界中にバレて、欧州も日本も台湾も韓国もイスラエルと同じかそれ以下の迎撃システムを買わされて、表向き何も言えないものの、このままアメリカを信じてたらヤバいと気づいただろうと言ってました。
以上、いくつかの専門家の見解のまとめでした。